春風に吹かれて僕らいつからか花言葉しか話せぬ病
まがなしくいのち二つとなりし身を泉のごとき夜の湯に浸す
ぬばたまの夜のもみぢを映しつつ地より黒ぐろと静もれる井戸
この二首は「夜のもみぢ」の最初と最後に置かれている。
泉と井戸は水で繋がり、水は生命に繋がる。しかし、泉は湧き出るものから希望を、井戸は涸れるものから不吉なものイメージしないだろうか。出産という命を産むという行為に精神は揺れるのだろう。
ぬばたまの夜のもみぢを映しつつ地より黒ぐろと静もれる井戸
この二首は「夜のもみぢ」の最初と最後に置かれている。
泉と井戸は水で繋がり、水は生命に繋がる。しかし、泉は湧き出るものから希望を、井戸は涸れるものから不吉なものイメージしないだろうか。出産という命を産むという行為に精神は揺れるのだろう。