ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

短歌人六月号 三島麻亜子

2010-06-14 06:35:10 | クンストカンマー(美術収集室)
鬱金香、記憶の空に伝へたき言葉ひとつを押し上げて咲く

鬱金香とは和名でチューリップのことである。初句で脳裏にチューリップが浮かぶ。そのイメージを残しつつ二句目以降を読むと、とても鮮やかな記憶の空がイメージ出来る。チューリップにはいくつかの言葉よりひとつの言葉がいい。とても大切なたったひとつの言葉が。