短歌人十月号「糧」平居久仁子 2010-10-07 05:54:17 | 平成22年短歌人誌より どこまでも落ちるがよいといふ声のする今夜の空には輪郭がない 空の輪郭はもともと曖昧だ。しかし、気分が落ちている時はもっと曖昧になる。どこまでも広がり果てがないことに疲れることがある。
真弓「灰色の鯉」斎藤典子 2010-10-07 05:53:53 | クンストカンマー(美術収集室) オホーツクの氷送られて欣喜する海獺ほどの心のありや 欣喜(きんき)と海獺(ラッコ)となかなか読むことの難しい漢字が並ぶ。海獺は海面や海中を踊るように回る。言われてみれば全身で嬉しそうだ。そんな心があるかと言われれば最近ないような。(全身で表現するという意味では)