短歌人十月号「遠景近景」宇田川寛之 2010-10-20 08:21:41 | 平成22年短歌人誌より 途中下車をして海へ行くことあらず行方不明になりしことあらず ただ事実を述べている。にも関わらずどこか切ない。途中下車も行方不明もない人生。それはそれでいい。そういう人生も素晴らしい。けれど一度くらいはあってもいいような、途中下車。
真弓「バターの塊」斎藤典子 2010-10-20 08:21:13 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 一年の終はりの雨に濡れながら浮かびくるもの生き残りし者 一年の終わりの雨に思い浮かべるものは死者が定番だろう。しかし、作者は生き残りし者だという。それは何故だろうか。生き残っていることのほうが特殊な事態だと感じているからだろうか。