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阪森郁代「ボーラといふ北風」過去世

2012-05-25 06:16:14 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
微睡(まどろみ)はうなじに生(あ)れてしづかなる負債とならむ目覚めのころに

微睡みが続くと目覚めが悪くなる。あの頭が重くなる感覚だ。感覚を誰かに伝えようとする時、もどかしい思うことがよくある。何故なら言語化が難しのだ。この一首はよく分かる。そうなのだ、なんとなく頭が重かったのはうなじだったのだ。そして、微睡みが負債だったのだ。