ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

短歌人6月号

2012-05-31 06:08:59 | 結社提出歌
校庭のうさぎみたいに耳を立て君の足音待っている夜

ヤシの実のポーズと言って膝を抱き狭い湯舟にぽくりと浮かぶ

休むこと知らずに君は警官の看板みたいに前向きである

魔人という体育教師のものまねをするとき君は強さを求む

赤点滅の信号のごと幸せを僕はぼんやり見つめてしまう

説明書みたいな記憶必要なときにはいつも見つけられない