ぶらつくらずべりい

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阪森郁代「ランボオ連れて風の中」大きなるキャベツ

2013-01-28 05:16:20 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
冬の虹果てたるのちを何ゆゑにふかき地球の襞を思ふや

非常に大きな視点の一首。宇宙から地球を見下ろしているようだ。地上から見上げていない。何ゆゑに襞を思うのか分からない。分からないが襞を思うことは何となく分かる。この言葉にならない分かるという気持ちを抱かせることが、作者と私の抱く理屈ではなく理解するという感情を共感を呼ぶのだ。普段、この理屈抜きで理解しそれを共感するということをどれだけ出来るのか。