ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

取り返せないこと。

2011-06-11 06:54:10 | 雑感
僕は息子の頭を大きなこぶが出来るくらい殴った。息子は怯えていた。
僕は昔の父にそっくりだ。父は言葉を知らなかった。父は両親を知らなかった。酒に酔って、パチンコに負けて暴れる父が怖かった。
寝ている息子を見ていると、このまま起きないのではないかと思い怖かった。息子の小さい体に刻み付けてしまった恐怖。もうどうでもいい。僕は子供達の近くにいてはいけないのではないか。いつも傷付けてばかりいる。大切でたまらないのに。息子の柔らかい頬。娘の規則正しい鼾。強い雨が窓に当たって静かだ。

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2 コメント

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Unknown ()
2011-06-11 21:51:32
いつも、いままでも、これからも、こども達からは、もらうばかりで、与えられるものは何もないと、与えたものはなにもないと、後悔ばかりの幾十年です。
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文さん、おはようございます。 (足知)
2011-06-12 10:47:02
ただでさえ辛い世の中に父親の僕がこんなで申し訳ないです。もっとちゃんとしなければなりません。
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