ぶらつくらずべりい

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短歌人12月号「夜霧」藤原龍一郎、同人1

2011-12-22 04:53:27 | 平成23年短歌人誌より
水曜日週の半ばと疲れたる身は廃船のごとく揺らげる

水曜日にもはや廃船のごとくなる程、疲れている。これから先がどうなるのか心配だ。だが、この一首の臍はそこにはない。「揺らげる」にある。
「揺られる」ではない。「揺られる」なら何か乗り物等外界の力に揺らされることだが、「揺らげる」なら自身の体のみの影響で揺らいだということだ。しかし、自身の意思で揺らいだのではない。廃船なのだから。

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