空うつす水の面(おもて)のような空くもをうかべて秋の空あり
現実の反転がある。「空をうつす水の面のような空」、「空うつす水の面の空模様」ではない。そこが、この一首の謎であり謎に引き込まれていろいろと考える。私もよく空を見るから秋空の美しさは感じている。ただ秋空はあまりに美しくてどこかほんの少し過剰だと思う。そこを「水の面」と表現したのではないか。
現実の反転がある。「空をうつす水の面のような空」、「空うつす水の面の空模様」ではない。そこが、この一首の謎であり謎に引き込まれていろいろと考える。私もよく空を見るから秋空の美しさは感じている。ただ秋空はあまりに美しくてどこかほんの少し過剰だと思う。そこを「水の面」と表現したのではないか。