ぶらつくらずべりい

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短歌人12月号「会員2」海野雪

2011-12-24 05:58:38 | 平成23年短歌人誌より
もがれたる無花果ににじむ白き汁 許すと言えぬ秋の過ぎゆく

短歌の中でまったく無関係といえる二つを並べると、必然的にその二つを結び付けて考える。これは不思議なことだと思う。例えば食卓に小説とミカンが並べてあってもなかなかそれらを結び付けないのではないか。
まぁ、それは置いておくとしてこの一首。無花果の白い汁が許すと言えない自分の心の膿に見えたのだろう。季節もまた愁いの秋だ。言えずに季節は変わったのか。

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2 コメント

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Unknown (海野雪)
2011-12-28 08:22:41
年末に拙歌を取り上げていただきありがとうございました。
無花果は好きな歌材です。
無花果の白い汁はその時の心理状態によって懐かしい母の母乳とも、傷口から流れる白い血ともイメージします。
許せぬ心から出る膿との読みにはっとしました。
歌は潜在心理を反映しますから。

いつもここは拝見してます。
よいお年をお迎えください。
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おはようございます。 (足知)
2011-12-29 06:00:57
いつも読んでいただいてありがとうございます。無花果の漢字表記に「在るはずのものが無い」というイメージも感じます。よいお年を。
返信する

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