
(うとう峠への道)

(木橋を越えて)

(山の中の上り道)
(太田宿6)
旧中山道最後の山の中の土の道と言う。
案内看板に、
(ここから鵜沼宿まで大変急傾斜の危険な山道であった。)とある。
案内どおり山の中の上り道が続く。
木橋を越え、30℃ほどの傾斜道が、ウンザリするほど続いている。
やがてY字路にでる。登り道で下を見て歩くから、
周りが良く見えない。
Y字路の左は下り道で、先のほうに木に案内看板があって街道らしく感じる。
右手は相変わらずの登り道で、こちらには先のほうまで見渡しても、
案内など無さそうである。
左の下り道にすべきか、右の上り道にすべきか、
迷うところである。

(Y字路)
考えてみると、この道は「うとう峠」のある坂道である。
峠に出るまでは、とても下り道に入るはずがない。
そう思って右の上り道を行くことに決めた。
すると左手の木に小さな板切れに「中山道」と書いて、
右矢印があるではないか。
きっとここは迷いやすいから、
どなたか板切れに書いて針金で結わえたに違いない。
地元の行政の人が作ったとはとても思えないが、
いずれにせよありがたいことである。

(右矢印の「中山道」)
そこから少し登ると、山の中にしてはやや広い場所に出る。
右手には、東屋があり休憩できる。
広場の先の左手に「中山道 うとう峠」の看板があった。
ここがうとう坂の頂上であろう。
ここから中山道は石畳が敷いてある。
最近出来た石畳のようだ。
石畳に沿って今度は下ると、道路は二股になるが、
左手は土道、右手は石畳であるから中山道は右へ行く。
この場所の右手がややこんもりしている所を見ると、
どうやらここに一里塚があったらしい。
「うとう坂の一里塚」で江戸から100番目の、
記念すべき一里塚であったのに、
気が付かず通り過ぎてしまった。

(うとう峠)

(うとう峠ー遊びの広場の看板)

(二又道路、右がこんもりしている)
中山道はどんどん下って、左に丸太で作ったような木の家があり、
「センターハウス やまびこ もりの本屋さん」がある。
この場所は広場になっていて、建物の右隣にはお手洗いもあるので、
ここで用を済ませておこう。
広場の右手は、アスファルト道路で、その右手に住宅団地がある。
このアスファルト道路が、この先を行く中山道で、案内もある。
今来た道を振り返って見ると、石畳道が左手にあり、
右手には自然石に「日本ライン うぬまの森」と刻まれており、
桜の木が今や満開と咲き誇っていた。
これから先は、鵜沼宿である。

(丸太で出来た家)

(日本ラインうぬまの森)
地名は面白いです。もう少しでになりましたね。体気をつけてがんばってくださいね。
コメント有難うございます。
大変ご無沙汰していますが、お元気のご様子。
確かに「うとう峠」=疎い峠でいやな峠を表わしますが、
御嵩の「うとう坂」は謡坂で、
馬子が鼻歌を歌って下る気楽な道になるので、
これを「謡坂(うとうさか)といったらしい。
つけた名の感じ方が、まるで正反対の意味で面白いですね。