プロ野球で守備のベストナインを選ぶ「第43回三井ゴールデングラブ賞」の表彰式が3日、都内のホテルで行われ、セ・パ両リーグを代表する名手18名が一同に会した。
受賞選手にはグラブ・ミットをかたどったトロフィーが贈呈され、セ・リーグ捕手部門で2年連続4度目の受賞となった巨人・阿部は「捕手は何年やっても難しい。来年から一塁を守るが、そこでもこの賞をもらいたい」と秋季練習から取り組んでいる新ポジションでの受賞に意欲を見せた。すると、一塁手で初受賞の中日・森野将彦は「来年のライバル(阿部)が隣にいるので、ここに戻ってきたい」と早くもライバル視していた。
パ・リーグ投手部門で初受賞のオリックス・金子千尋は「一度は受賞したいと思っていたので光栄に思う。森脇(浩司)監督の目指す野球では守備も大事なので、これからも頑張りたい」と喜びを語った。
セ・パ両リーグの受賞者18名は以下の通り。
セ・リーグ
【投 手】前田健太(広島)3年連続4回目
【捕 手】阿部慎之助(巨人)2年連続4回目
【一塁手】森野将彦(中日)初受賞
【二塁手】菊池涼介(広島)2年連続2回目
【三塁手】村田修一(巨人)2年連続2回目
【遊撃手】鳥谷敬(阪神)2年連続3回目
【外野手】丸佳浩(広島)2年連続2回目
大島洋平(中日)2年ぶり3回目
大和(阪神)初受賞
パ・リーグ
【投 手】金子千尋(オリックス)初受賞
【捕 手】伊藤光(オリックス)初受賞
【一塁手】T-岡田(オリックス)初受賞
【二塁手】藤田一也(楽天)2年連続2回目
【三塁手】松田宣浩(ソフトバンク)2年連続3回目
【遊撃手】今宮健太(ソフトバンク)2年連続2回目
【外野手】陽岱鋼(日本ハム)3年連続3回目
糸井嘉男(オリックス)6年連続6回目
柳田悠岐(ソフトバンク)初受賞※引用しました!
米アスレチックスからFAとなった中島裕之内野手(32)の代理人、スコット・ボラス氏(62)が仕掛ける作戦に、阪神が悲鳴を上げている。
1日、兵庫・加東市内での「タイガース杯ゴルフ」に参加した和田監督は、中島に「存在感、勝負強さがある選手。一枚加わってくれたら、こんなにありがたいことはない。ぜひ来てほしい」とラブコールを送った。
だが、中村GMは「動きはない。代理人を通じてやっている最中」と渋い顔。それどころか「ボラス氏に完全に足元を見られて、悪戦苦闘しているみたい」と球団関係者が明かす。
メジャーでは交渉で破格条件を引き出すことで有名なボラス氏。阪神もその交渉術に苦戦中だ。同氏は「ヒロは日本に戻ってプレーすることになるだろう」と日本人メディアに語っていたが、実際、中島は来季も米球界でプレーしたい意向を持っている。さらに争奪戦のライバルには中島の古巣・西武に加え、オリックスも参戦。阪神は4年12億円の条件を提示しているとみられるが、球団幹部は「オリックスの方がうちより条件がいいようだ」と内容の上方修正を余儀なくされた。
「うちは城島をはじめ、元メジャーリーガーを何人も獲得してきた。相手も、うちがどこまで金額を出せるか、事前に情報を仕入れているだろう」(前出関係者)
また、海外FA権を行使しメジャー移籍を模索する鳥谷の代理人もボラス氏。それだけに鳥谷への残留のための条件提示額も筒抜けで格好の交渉材料となり、手のひらで踊らされる格好だ。
球団幹部は「向こうも商売。他球団との駆け引きもあるだろう」と割り切っているが「建前なのか事実なのか計り知れないこともある」と嘆き節。金満球団と揶揄されてきた阪神だが、ボラス氏には嫌気が差し始めているようだ。※引用しました!
楽天の則本昂大投手(23)が3日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸6000万円から倍増の1億2000万円でサインした。プロ3年目の大台突破は球団史上最速で、プロ野球史上でも5人目。
昨季15勝で新人王を獲得した則本は、今季も2年連続で開幕投手を務めるなど奮闘し、奪三振のタイトルを獲得するなど14勝をマーク。11月には侍ジャパンの一員として日米野球にも出場し、第3戦では先発で5回を完全に抑える活躍を見せた。
高卒と大卒の違いはあるとはいえ、現ヤンキースの田中を超える高評価に則本は「想像以上でした。大台(1億円)いけばいいかな、と思っていたので。本当に高い評価をしていただいた」と笑顔。球団からは複数年契約も提示されたが「まだプロ2年目だし、1年1年勝負したいと思った」と固辞した。
今季は7完封をマークしたものの、「防御率3点台(3・16)ではエースとは言えない」と則本。来季のテーマには「安定」を挙げた。※引用しました!
スペインリーグの八百長疑惑の渦中にある日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)がスペインの検察当局から起訴、告発されるなどの法的な動きがあった場合には「辞任勧告」を受ける可能性が高まった。日本サッカー協会では現在、情報収集に全力を注いでいる状況だが、最悪の場合はアギーレジャパンが結成からわずか4カ月で消滅する可能性が出てきた。
アギーレ監督が電撃退任の危機を迎えた。スペインではアギーレ監督もかかわる八百長疑惑に関する報道が過熱。日本協会でも情報収集に全力を注いでいる。この日、取材に応じた原専務理事は「今は全く(状況が)読めない。ただ法的な動きがあれば事情を聴く。協会としても伝えるものは伝え、対応したい」と話した。最悪の場合、辞任勧告は免れそうにない。
問題は11年5月のレバンテ―サラゴサ戦。アギーレ監督率いる当時のサラゴサ(現2部)が2―1で勝ち、1部残留を決めた一戦で八百長疑惑が浮上。アギーレ監督は試合前日に当時のイグレシアス会長から9万ユーロ(当時約1000万円)のボーナスを受け取ったとされ、その金銭がレバンテ側に渡ったとの報道もある。10月初旬には、地元検察庁による関係者への聴取が始まった。
日本を拠点としていたアギーレ監督が事情聴取を受けることはなかったが、起訴、告発など法的な動きが生じた場合、裁判に出廷義務が出てくる。長距離移動しながら日本代表の監督として職務を続けることは極めて困難。八百長関与が認められた場合はFIFAから指導者ライセンスを剥奪される可能性もある。指揮官の母国メキシコ各紙でも「最低でも職務停止処分が科される」と報道されるなど厳しい処分が予想される。
現在、欧州を視察中のアギーレ監督は4日に再来日の予定。スペイン紙マルカでは「12月の1日か2日にも起訴」と報じられたが、日本とスペインでは司法制度そのものが異なり、現段階ではレバンテ―サラゴサ戦に関わった選手、監督、クラブ幹部のほぼ全員の名が疑惑の対象として挙がっているという。情報集めに奔走する霜田技術委員長は、来日したその日にもアギーレ監督に事情説明を求める方針だ。
原専務理事は「“無実だし、関係はしていない”という彼の言葉を信じて動くしかない」と話した。今はアギーレ監督の言葉を、無実を信じ、来年1月に迫ったアジア杯(オーストラリア)に向けて粛々と準備を進める方針だ。だが、仮に起訴、告発など法的な動きがあれば判決を待たず、アギーレ監督が辞任を迫られる可能性は否定できない。※引用しました!