▲昔々の海の中。プランクトン等の死骸が海底に積もり積もって幾万年。
『マリンスノー』の名の通り堆積していったのだった。
スノーとは言えど海底では高温高圧なので、しだいに酸素や窒素が除去されて、ビチューメン(高分子炭化水素化合物)となる
それが百度前後の条件で熟成が進むとケロシジェンに、さらに熟成すると石油や天然ガスとなるのだ…⇒
原油は非常に多くの炭化水素を含有している。
その上に、元がマリンスノーなんだから?産出地域により品質に大きな差がある。
顕著なのは比重で、ボーメ度(比重)で軽質・中質・重質原油に分類される
硫黄の含有割合が高いのは中東や南米、低いのはインドネシア・アフリカ・中国などだ。
この硫黄除去は厄介だが必要不可欠な作業だね。
この、取り除いた硫黄で、我が国は『硫黄大国』なんだそうで。石油を輸入し続けるお陰で。
原油にはありとあらゆる(石油系)物質が含まれている。
不純物…環境的に最大の課題である硫黄を除去する為にも、蒸留石油精製をすると、沸点によってガソリン・LPG・ナフサ・ジェット燃料・灯油・ディーゼル油・A~C重油・アスファルト等が次々と取り出されて行くのだ
ガソリンだって単純ではない。
沸点の違いでオクタン価に差が出るからだ。
つまり、ありとあらゆる工業製品が、それぞれに沸点が異なる石油製品によって成り立っていると言う事だ。
だから、単純に代替燃料を開発すれば万事問題解決とはならないのだね。
“オリーブ”関連で出来た名前には“オリビア”が有りますが
●オイル~油の語源ははオリーブ(の木)。つまり植物系なのですね?
このオイルと、ベルギーの化学者が作った造語“ガス”が合成した言葉がガソリンです。
したがって“ガス欠”は有る意味、正しい省略語です。かな?
●だから化石燃料=石油は、オイルと言うより
Petroleumペトロレウムの方が正しいはず。ペトロ~のPはOPEC石油輸出国機構のPですね。私はオイルのOだと思ってた…
天然ガス(メタン)には石油系と有機物腐敗系がある。
いや、石油だって大昔は有機物のアレだったんだろうけど?‥
イメージとは程遠く?メタンガスは無味・無色・無臭だそう。
製品で見た液化天然ガス(LNG)は不純物を除去してあるので無公害・高効率の優等生エネルギーである
LNGは液体化した場合、気体の体積の600分の1になる。
またソレ自体が-162℃の温度であり、冷凍・保冷剤としての活用もできる
クリーンで無味無臭。
しかしながら工業製品としてのメタン・ガスはともかく、人の“おなら”に含まれるメタンは‥
⇒
確かに、人の“おなら”の主要大部分はメタン・ガスらしく、不純物(??)を含みながらも無味無臭で無色。
残りの大半をしめる炭酸ガス(二酸化炭素)だって無臭‥
▼ただ、微細な成分として、窒素・水素・一酸化炭素・酸素などが介在すると思われる。もちろん総て無臭。
最後に“異臭気体”二流化水素が‥
これは“卵の腐ったような臭い”の硫黄と水素の化合物。
だが、おならの99%は臭いの無い成分ではある。メタンを筆頭に良く燃えるのは確かだが‥
以上、トリビア(小さな・些細な雑事の意味)な話でありました。終