山羊蔵

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ダーウィンの悪夢を観に行く

2007-02-04 12:30:00 | 映画
以前見たホテルルワンダ関連の映画として紹介されていて、気になっていたダーウィンの悪夢を見てきました。
昨年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされただけでなく、各国の映画祭でグランプリを受賞している作品です。
前作のルワンダ難民の実態を追ったドキュメント「KISANGANI DIARY」を製作中、監督が偶然見たものがきっかけとなり、このドキュメンタリーの撮影が始まったということです。


以下、ネタバレがありますので、見に行こうと思っている方はご注意ください。

















私が観に行く前に得ていた情報では、
1.ヴィクトリア湖に外来魚のナイルパーチという肉食魚を誰かが放流
2.ナイルパーチ大暴れ、ダーウィンの箱庭と呼ばれていたヴィクトリア湖の生態系を破壊
3.そのナイルパーチを加工する工場がタンザニア湖周辺に出来、ナイルパーチの白身をヨーロッパや日本へ輸出
みたいな感じで、ナイルパーチ良くないよね、大事な生態系を壊しちゃって…、そんな魚を輸入してるヨーロッパとか日本、どうなん?
というような感じなのかと思ってたのですが、ちゃいましたね。


そんな単純な話ではなくて、上記のナイルパーチを巡ってヴィクトリア湖周辺の環境だけでなく、住んでいる人々にも悪影響を与えていること、ナイルパーチをヨーロッパや日本へ運ぶ飛行機がヴィクトリア湖周辺の飛行場に来る時にあるモノを運び入れていること…などが監督の手でどんどんと暴かれていく様子が描かれています。


なので、↑の話は途中がはしょられてて、
1.ヴィクトリア湖に外来魚のナイルパーチという肉食魚を誰かが放流
2.ナイルパーチ大暴れ、ダーウィンの箱庭と呼ばれていたヴィクトリア湖の生態系を破壊
3.そのナイルパーチを加工する工場がヴィクトリア湖周辺に出来、潤う人と貧しい人ができ貧富の差が広がる
4.貧困が広がり、街やナイルパーチの漁場などで売春が横行、AIDS等の病気が蔓延
5.貧困やAIDS等で親を亡くしたストリートチルドレンが街などに溢れる
6.そうして出来たナイルパーチの白身をヨーロッパや日本へ輸出
7.輸出する為にヴィクトリア湖に来る時にXXを積んでくる…
ということが描かれている作品なのでした。


ただ、見終わった後、じゃあ自分は何をしたらいいのか、人にこの作品のことを伝える時どういう風にいえば良いのか、一言では言えないなんだかもやもやとした気持ちが残りました。
そういう点で心に引っかかりを残す良い作品だと思います。

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