お気に入りの屋久杉のひとつ「万代杉」に行ってきました。
冬になると屋久島では積雪が見られ、場合によっては標高の高い(1300m)縄文杉には行けなくなってしまうことがあります。(積雪・路面凍結の為、縄文杉の登山口につながる道路が通行止めになります)
そんな時に「せっかく屋久島に来たのだから屋久杉が見たい!」という方におすすめの屋久杉が「万代杉」です。
登山口は観光名所のひとつ「千尋の滝」の駐車場。ついでに千尋の滝もみることができます。
こちらは新緑の頃の千尋の滝。一枚岩の花崗岩が広がっています。
千尋の滝展望所からは海や集落を見下ろすことができます。
さて、万代杉は登山口からたった1km程度の距離ですが、登山口の標高が270m、目指す万代杉の標高が780m、標高差がなんと500mほどあります。
ゆっくりと休み休み登っていくことが肝要です。(看板からの情報ですが標高は780mもないような気もします)
急な登りを花や実を見つけながら登っていきます。こちらは正月飾りなどで使われるセンリョウ。
カラフルな実が目に付くボチョウジ。
瑠璃色の実、ルリミノキ。
薩摩で発見された植物、サツマイナモリ。
ヤブコウジ(別名十両)。
マンリョウ。これで十両、千両、万両の植物が揃いました。いずれも正月の縁起植物。
清らかな水が流れる苔むした森も少しだけ見ることができます。
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水で喉を潤し、音に癒されます。
ヒメシャラ(赤茶色の樹木)の美しい森も見ることができるのですが、こちらの写真は倒れてしまったヒメシャラの根っこ。
ここまでくればあと少し。標高100mごとに看板が設置しているので良い目安になります。
万代杉に到着!推定樹齢3000年。
風当たりの強いところに立っているため、背はあまり高くはありませんが根元から幹にかけてはとても太く、屋久杉の大きさ・生命力を間近で感じることができます。
ちなみに縄文杉は万代杉よりも大きいのですが、近くでみることができないためにせっかくの屋久杉のすごさを体感することが難しいです。
筋骨隆々とした姿。
万代杉の枝葉の様子。
3000年の年月をはかり知ることは難しいですが、今後も長く生きづづけてほしいものです。
万代杉までの道のりは険しいですが、一見の価値がありますので興味のある方はぜひお越しください。
屋久島自然学校は万代杉までの特別コースをご用意していますのでご相談ください。