屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

子供と一緒に「あくまき」作り【屋久島ガイドの休日】

2020年05月08日 | 屋久島の暮らし・里の風景
GWに義母に教えてもらいながら「あくまき」作りを楽しみました。

あくまき(灰汁巻き)とは、南九州で端午の節句に作られる郷土のお菓子です。

もち米を灰汁(あく)で炊くことで独特の香りと食感があるので少し好き嫌いが分かれるかもしれません。イメージとしてはわらび餅に近いように思います。

ちなみに残念ながら屋久島のお土産屋さんに売っているようなものではなく、その季節のお菓子です。

屋久島あくまき作り竹の皮
 
まずはもち米を入れる竹の皮をペットボトルぐらいの長さに折っていきます。

昔は作るのは大変だったと思いますが、今では竹の皮や灰汁などが地元のスーパーなどで売られています。

屋久島子供とあくまき作り
もち米を竹の皮の中に入れていきます。もち米はすこし黄色く色づいていますが、前の晩に灰汁につけておいています。
屋久島子供とあくまき作り
もち米がはみ出してこないように竹の皮をちぎった紐で三か所縛っていきます。
屋久島郷土菓子あくまき
微妙に形・長さの違うあくまきができましたがそれも味があってよいです。

ちらかった感じなのは臨場感があって良いかな。

屋久島あくまき作り3時間ほど煮込む
3時間ほど煮込みます。最初聞いたときは「3時間!」と思いましたが、簡単においしいものが手に入ることに慣れてしまっている自分を戒めないといけません。

やはり苦労した分、いつもよりおいしく頂けました。苦労したのはほとんど義母ですが・・・ありがとうございます。

ちなみに後ろに移っている愛犬は、すでに17歳。耳も遠く歩き方もぎこちなくなってきてますが、我が家の癒しのアイドルです。

屋久島あくまき作り出来上がりチェック
出来上がりをチェック中。あくまき自体には味はなく、独特のにおいがあります。
屋久島子供とあくまき作り完成
完成。あくまきはミネラルを含むアルカリ性食品で日持ちがよく、西南戦争で西郷隆盛が保存食として利用したともいわれています。
屋久島子供とあくまき作り
食べ方はそれぞれですが、我が家では三温糖ときな粉をまぶして食べています。

今回は食育も兼ねて子供たちにも手伝ってもらいました。あくまきに限らず屋久島の味や伝統を伝えていけたらと思います。

 

屋久島自然学校では縄文杉やもののけ姫をほうふつさせる白谷雲水峡のトレッキングツアーや夏であればカヌーツアー沢登りツアーを開催しております。

興味のあるかたはご覧ください。

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アコウの大木に出会える住吉神社【屋久島観光スポット】

2019年12月07日 | 屋久島の暮らし・里の風景

ここではガイドブックには載らない地元の人しか知らないような屋久島の観光スポットをご紹介いたします。

今回は志戸子集落にある住吉神社。屋久島で一番大きな集落、宮之浦から車で10分ぐらいの所です。人口300人ほどの小さな集落ですので気をつけないと見過ごしてしまいます。

ちなみに志戸子集落ではガジュマル公園の方が有名です。ガジュマル公園に立ち寄るついでにこちらによってみるのも良いかもしれません。(専用の駐車場はありませんのご注意ください)

まずは数百メートルほどの参道を歩いていきます。周りには畑(ビワなどの果実)や草花などがあり、田舎ののどかな雰囲気が続きます。こちらはオオムラサキシキブの実。

小さな川が流れていて、「さくらばし」という名前がついていました。

道沿いにある石仏にふと興味が惹かれました。

近くでみると阿吽像の吽形ではないかと思いました。廃仏毀釈のときに壊されたのかもしれませんが、今でも大事にされているようです。

数千年の屋久杉にはおよびませんが神社らしくそこそこ大きな杉が生えています。

ちょっと変わった手水舎。

手水舎の片隅には石仏の身体の部分が置いてありました。もしかしら先ほどみた吽形の胴体かもしれません。事実は分かりませんが想像してみるのも楽しいものです。

拝殿が見えてきました。あまり訪れる人も多くないためか階段も少し苔むしています。

屋久島らしく焼酎がお供えしてあります。こちらではお神酒でも焼酎が使われたりします。お米があまりとれないので日本酒は作っていません。

オオタニワタリ(着生するシダ植物)があるのが南国らしいです。

こちらが本殿と樹齢数百年は生きているであろうアコウの木。

写真では大きさが伝わらないのですが、本当に大きいです。屋久杉を見慣れている私にとってはこちらの方が驚きました。(笑)

夜間、かがり火をつけた雰囲気もよさそうです。

今後も不定期ですが、屋久島の新たな見所をご紹介していきたいと思います。

ちなみに屋久島の里をめぐる観光ツアーも開催しております。興味のある方はぜひご参加ください。

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生き生きと草木が萌え出る季節【屋久島春の風景写真】

2019年04月12日 | 屋久島の暮らし・里の風景

屋久島の春の風景をご紹介いたします。

安房川河口。よく見るとカヌーをしている人たちも写っています。

この時期はまだ泳ぐことはしませんが、景色は最高です。

安房川の透明度や川の揺らぎ。

撮影しているとトビがこちらに向かって飛んできました。屋久島ではよく見られる鳥です。

生き生きと草木の萌え出る季節。

白谷雲水峡に向かう道も見どころ。 

 川もクネクネと曲がりくねっています。滝も見られるほど急峻です。 

新緑の中を走りぬけるバス。

 いろいろな緑の新緑を楽しむことができます。

ここからは場所が変わって屋久島シャクナゲ公園。

山でみられる自生のヤクシマシャクナゲの花期は5月下旬~6月上旬です。里のシャクナゲ(園芸種)は一足早く咲き乱れます。 

シャクナゲだけでなく、エメラルドグリーンの川も魅力です。 

春休み子供たちとお弁当を食べて、川遊びをしてきました。 

青い空と新緑、見ているだけで幸せを感じる季節です。

四季折々、屋久島の良さがありますので季節や場所を変えて屋久島に遊びにお越しください。

 

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我が家のタンカン初収穫【屋久島ガイドの暮らし】

2019年02月13日 | 屋久島の暮らし・里の風景

4・5年程までに植えたタンカンの樹がようやく実をつけてくれました。

半分あきらめかけていたので果実を発見したときは大感激です。

よく言うと農薬などを使っていない自然農法。正直に言うとたまに草刈りに行く程度のほったらかし農法です。

下の娘を連れて初収穫。楽しそうに作業をしてくれるのでお父さんもうれしいです。

余談ですが上の娘は残念ながらインフルエンザ・・・。インフルエンザも屋久島には遅れてやってきますのでまだまだ安心できません。

まだまだ樹が小さくたくさんの実はとれないのですが実をつけてくれただけで大満足です。 

今までは知り合いから毎年購入していましたが、自分で作ったものは喜びもひとしおです。

常日頃から食べ物には感謝しないと改めて思いました。

さっそく、味見がてら家に帰って食べてみました。

タンカンは皮がうすく、ジューシーなので手で向くと手がベタベタになってしまうので切って食べるのがおすすめです。

 毎年、ガイドツアーに参加していただいた方には、おやつとして提供して、好評をいただいております。

今年もなくなるまでお出ししますので楽しみにしてください。

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たまには朝日でも【屋久島ガイドの散歩カメラ】

2019年02月08日 | 屋久島の暮らし・里の風景

世界自然遺産の島・屋久島。名の通り自然いっぱいの島なのですが、住んでしまうとなかなか億劫になり自然に親しむことも少なくなりがちです。

そこで、たまには朝日でも見ようと重い腰を上げて撮影に行ってきました。

場所は屋久島の東側、春田浜海水浴場。 車があればすぐに行くことができる分かりやすい場所で安房地区にお宿をとった方は行きやすいと思います。

右上には月が見えていました。薄暗い空がだんだん明るくなっていきます。

待っていると遠くに鳥が飛んでいました。朝日を待っている時間は神秘的で心が洗われます。

 

 日が昇ってきましたが、残念ながら雲にかかっています。 

雲の切れ間から太陽が少しだけ姿を現してくれました。 

黄金色の日差しがとてもまぶしいです。 ホワイトバランスはオートで色は濃くしてませんので本当にこのような色です。

広角レンズで全体を撮るとこんな景色です。遠くには種子島が見えたりもするのですが分かりませんね。 

刻々と空の色合いが変わっていきます。 マジックアワーの時間はとても素敵です。

屋久島に来た際は、頑張って早起きをして朝日などを見に出かけてみるのはいかがでしょうか。

冬は日が明けるのが遅いので(この日は7時10分頃)楽ですよ。ちなみに東京と比べると30分ほど日が昇るのは遅いです。

 カメラ・写真が好きな方は初心者向けフォトトレッキングツアーも開催もしておりますので興味があればご覧ください。

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