今回はコロナ禍でも楽しめる屋久島の穴場の登山スポットをご紹介します。
人に出会うことはほぼなく、ガイドブックにも載っていない山「前岳」ですが(地形図や登山用の地図には載っています)、山頂からはすばらしい景色を味わうことができます。
また、屋久島の春牧集落の人にとっては岳参り(集落の代表者が登り、集落の繁栄、家内安全、五穀豊穣などを願う山岳信仰の一種)の対象の山となっています。
苔がとても多く、コケが多いことで有名な白谷雲水峡にも負けていません。
炭焼き窯の跡。比較的人里から近く、人の手の跡が合間見ることができます。
この日は天気がよくキラキラと降り注ぐ木漏れ日の中を歩くことができました。
もうそれだけで幸せです。
足元もよく見て歩いていると花を発見したりします。ヤクシマミヤマスミレ。
アリドオシの蕾。ちょっとぷっくりとしているところが可愛らしい。蟻を通すような鋭いトゲがあるのが特徴です。
生きている屋久杉は少ないですが、残骸などは所々で見ることができます。
洞に入ったり、間近で見ることができるので屋久杉の大きさを実感することができます。
こちらの大木は屋久杉ではなく、ツガの木。屋久杉以外の木も大きくなります。多様な自然を見ることができるのが屋久島の凄いところです。
山頂が近づいてくると風当たりが強くなり、木々のかたちもいびつになってきます。それぐらいとても風が強いです。
強風によって白い木肌がむき出しになってしまい白骨樹と呼ばれます。
白い糸のような花を咲かせるチャボシライトソウ。足元にひっそりと咲いていました。
種子島といえばロケットの打ち上げが有名で屋久島からも良く見えます。
北側の景色。白い花崗岩の肌がむき出しになっているのは数年前に崩落した場所。
山頂に咲いていた屋久島を代表する花のひとつサクラツツジ。
ちなみに「ひこうき雲が長く見えると天気が崩れる兆候」という観天望気がありますが、翌日は大雨でした。
コケのきれいな渓流で一休み。のんびりとしたスローな時間がとても心地よいです。
コケを痛めないように裸足になっています。
おまけ。車道からの眺め。まだまだ新緑が美しいです。
「前岳登山」ゆっくり歩いて4時間ほどの山行でした。
ガイドツアーのメニューには記載していませんがご案内することも可能ですので興味のあるかたはお問い合わせください。
屋久島へのご来島をお待ちしております。