屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

終焉を迎えつつあるヤクシマシャクナゲ【屋久島宮之浦岳登山情報】

2017年06月22日 | 屋久島宮之浦岳登山ツアー

6月19日屋久島の宮之浦岳に登った時の景色をご紹介いたします。

こちらは日本最南端の高層湿原:花之江河で見られたコケスミレ。目をこらさないと気付かないほどとても小さいです。

湿原は屋久島のカエル達の一大産卵場所です。オタマジャクシがうじゃうじゃいました。

白骨化した屋久杉とヤクシマシャクナゲ。

白骨化した屋久杉を間近で見るとこのような感じ。厳しい環境を耐え忍んできた姿です。

ヤクシマシャクナゲはほとんど終焉を迎え、白くなってしまっていましたが探すとまだまだきれいなシャクナゲも。

蕾の時が色が濃くてとてもきれいです。時間とともに白くなっていきます。

山頂付近には奇岩がたくさん。この日は梅雨の中休みで天候に恵まれたのですが、下の方から雲が沸き上がってきました。

このような景色のなかを歩くだけでも気持ちが良いですね。

宮之浦岳山頂に到着。この日は私たちの他に誰もいない貸し切り状態!梅雨時なので人が少なめです。

屋久島第二峰の永田岳方面の景色。

白く見えるのはすべてヤクシマシャクナゲです。

日陰で腰を下ろしてお弁当を食べていると足元にはキバナノコマノツメが咲いていました。

黄色いスミレの花です。

山の神様にご挨拶をしてから無事下山をしてきました。

この宮之浦岳、日本百名山の一つで素晴らしい山なのですが・・・体力が必要なロングコースとなります。

余裕をもって自然を満喫するには黒味岳登山コースをお勧めです。

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高山植物の花がいっぱい 【屋久島宮之浦岳登山】

2016年07月24日 | 屋久島宮之浦岳登山ツアー

屋久島の最高峰でもあり日本百名山の一つ宮之浦岳に行ってきました。

山も夏模様、高山植物の花が見頃を迎えています。

ただし、どれもが矮小化している(高山の厳しい環境により)為、よく見ないと見過ごします。

日本最南端の高層湿原、花之江河。ここでは、よくヤクシカを見ることができます。

湿原をよく見てみるとモウセンゴケの白い花がぽつぽつ咲いていました。

花之江河ではありませんが、途中の登山道にて。右上の白い小さな花がモウセンゴケの花。

小さすぎてなかなかうまく撮ることができませんでした。マクロレンズが必要ですね。

花之江河を過ぎるとだんだん高山植物が増えてきます。

こちらは、ヤクシマカラマツ。

水辺の近くに多い、ヤクシマショウマ。大きさは数cmから数十センチまで大きさにバラつきがあります。

こちらはノギラン。山頂近くのものは数センチほどで小さいです。

こちらはヤクシマコオトギリ。今一番よく見られる花です。登山道で黄色を花を見つけたらこの花の可能が高いかも。

もちろん、途中で見られる山岳風景も素晴らしく。この日は、薄曇がかかり暑過ぎず、最高の天気でした。

この時期は、晴れすぎると紫外線が非常に強く、大変です。対策をして登りましょう!

ちなみに白谷雲水峡、ヤクスギランド、縄文杉のコースは森の中なのでそれほど日には焼けません。

山頂に無事到着。雲で隠れていますが、永田岳方面の景色。

山頂の裏側には、祠があり、山の神さまを祀ってあります。

場所が分かりづらいので意外と知らない人が多いです。

その岩屋の近くには、ヤクシマホツツジの花が咲いていました。

帰りも周りの景色を見ながら下山。左下、げんこつ岩の残骸?と右上、ゴリラ・モアイのような岩。

何回見ても奇岩が面白く、好きなスポットです。

歩いてきた道を振り返ると、雲がかかったり、晴れたりの繰り返し。

緑が濃い夏山らしい姿です。

帰りも足元の高山植物を探していると、こちらはイッスンキンカ。名の通り一寸(約3cm)ほどしかない小さな植物。

こちらは、ヤクシマニガナ。

ヤクシマママコナ。

思いのほか、屋久島の沢山の高山植物に出会うことができて満足の一日でした。

ロングコースなので歩くのは大変ですが、お花に出会うと元気が湧いてきます。

 

屋久島自然学校では、只今宮之浦岳コースは実施していませんが、黒味岳コースでも高山植物を楽しむことができます。

一泊二日の宮之浦岳ツアーも企画中ですのでもうしばらくお待ち下さい。

 

 

 

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天気良し、新緑良し、お花良し、良いこと尽くめの宮之浦岳登山 

2016年05月13日 | 屋久島宮之浦岳登山ツアー

快晴の中、屋久島最高峰1936mの宮之浦岳に行ってきました。

気温も高すぎず、歩きやすく、新緑も美しく、お花も楽しめた良いこと尽くめの登山となりました。

ヤクシマシャクナゲの開花時期には早かったのですが、蕾を見ることもできました。

この時期は、様々な植物の新緑を楽しむことができます。こちらは、正月などに利用される縁起植物のユズリハ。

ヤクシマシャクナゲの前にヤクシマミツバツツジの花が盛りを迎えています。

サイゴクミツバツツジの変種でヤクシマの固有変種です。屋久島の山容をポツリポツリ紫色に彩ってくれます。

展望の開けている投石平にて。周りの山岳風景をぼ~と見ているだけでも気持ちのよい天気でした。

アセビの花。赤い若葉も美しいですね。

標高が高くなると森林限界になり、周りはヤクシマダケ(通称ヤクザサ)だらけになります。

ひょっこりヤクシカが顔を出してこちらを見ていました。ヤクシカは屋久島の山頂付近にまで生息しています。

見晴らしの良い登山道を歩いていきます。遠くには変わった形の岩山が見えたり。

巨岩、奇岩が転がっています。ちなみに屋久島は花崗岩が隆起した島です。

宮之浦岳山頂に到着!この日は天気がよかったせいか、登山者が約80名程(縦走の人たちを含む)と

少し多めでした。日帰り登山者は40~50名程?

山頂から少し降りて裏にまわってみると祠が祭ってあります。一般の登山者は知らない人が多いかもしれません。

祠の前にはヤクシマシャクナゲの蕾が開花間近です。宮之浦岳の北側では、すでに咲いているものもあるようです。

山頂からの眺めも素晴らしく、雲海がふわふわと漂っていました。

こちらは屋久島第2峰の永田岳方面。景色を見ていると疲れが飛んでいきます。

帰りには、花之江河にてヤクシカがのんびり寛いていました。

久しぶりの宮之浦岳、天候に恵まれ本当に気持ちの良い登山でした。

いつもこのような感じたと幸せですね・・・

 

屋久島自然学校でもリピーターの方、健脚な方などを対象に宮之浦岳登山ツアーも催行していますので興味のある方はご相談ください。

ただし、行程が長く、人を選ぶコースになりますので注意が必要です。

体力が心配な方は、無理をせず黒味岳登山コースがおすすめです。

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