屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

眺望バツグンな手頃な山【屋久島ガイドのブログ】

2018年01月13日 | 屋久島ガイドツアー

標高965.9mの前岳と呼ばれる山に登ってきました。屋久島の春牧集落の岳参りの山です。

(岳参りとは各集落の五穀豊穣や家内安全を願って山に参る行事です。)

比較的、簡単に登ることができる上に眺望はバツグンです。

登山口に向かう途中、光芒(通称:天使の梯子)を見ることができました。屋久島の冬にはよく見られる現象です。

ヤクスギランドに向かう県道をしばらく上っていきます。

登山道は杉の植林などもあり、面白みにかける部分もあるのですが白谷雲水峡のような苔むした渓谷も見ることができます。

登る人は少なく、いままで人に会ったことはなく穴場の山です。

時々、足を止めて小さな苔を観察したり、屋久島に来てから苔が好きになりました。

屋久島は全国的にも有名なコケの名所です。

コケだけではなく、色々なものを探しながら歩いていると・・・こちらは黄色い実をつけたキミノセンリョウ。

人の拳ぐらいの大きさがあるリンゴツバキの実。 

サルノコシカケの一種、触ると固く、何年も生きているキノコです。 

モコモコの苔たち。 

稜線上まで登ってくると白骨樹と呼ばれる木々が並んでいます。

屋久島は非常に風が強く、樹皮や葉っぱがそぎ落され、時には枝が折れ、このような姿になってしまいます。

自然が作り出す芸術品です。

前岳の山頂に到着です。まずは山の神様にご挨拶。

眼下には広大な海、街並みを望むことができます。 写真ではよく分かりませんが遠くには平べったい種子島も見えます。

望遠レンズで安房集落を覗いてみます。 屋久島に来る高速船が発着する安房港や橋が見えます。

背景には幾重にも山が連なっています。島とは思えない森の深さがあります。

半日ちょっとぐらいで登ることができる屋久島前岳。山登りの雰囲気を十分に楽しむことができました。

屋久島自然学校HPには前岳登山のツアーは記載していませんが、ご希望がありましたらご案内することも可能ですので興味のある方はご相談ください。

 

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新春、屋久島ガイドツアーの風景

2018年01月07日 | 屋久島ガイドツアー

奈良県から来られたIさん親子と三日間屋久島ガイドツアーに行ってきました。

一日目は午後からの里地観光ツアーです。

(残念ながらIさん顔出しNGですので、風景写真でお楽しみください。)

まずは屋久島最大のウミガメ産卵地のいなか浜。この日は運がよく、口永良部島だけでなく薩摩硫黄島、竹島、開聞岳まで見ることができました。

ウミガメの卵の殻も発見することができましたよ。

屋久島の西部林道はサファリパークのようでヤクシマザルやヤクシカを見ることができます。

Iさん達は奈良公園のシカとの違いを感じ取っていました。

あかちゃんザルはお母さんに抱きついています。

日本の滝百選の大川の滝。落差は88mあります。ちなみに最近は雨が少なく、これでも水量は少なめです。 

近づいて滝つぼをのぞくこともできます。マイナスイオンに癒されるポイントです。

屋久島で有名なもうひとつの滝、千尋の滝。大きな岩盤が特徴です。

千尋の滝展望所からの眺め。山ばかりの屋久島は山裾の平地に集落がつくられています。

海と山がとても近いです。

二日目は残念ながら午前中は大雨。お土産屋さんや里の観光地をぶらぶらしました。

こちらは亜熱帯性の植物ガジュマルの樹。気根と呼ばれる根っこが縦横無尽に広がって天然のジャングルを形作っています。

午後からは天候が回復してきたのでヤクスギランドへ。白谷雲水峡に負けず、屋久島らしい自然が広がっているのですが、がらがら。Iさん達の貸切状態でした。

出口間近、キツツキの仲間アオゲラを発見。さすがに望遠レンズがないとなかなか撮影は難しいです。 

せっかくヤクスギランドまで来たので弥生杉にも行ってきました。推定樹齢3000年の大きな屋久杉です。他にも仏陀杉、母子杉、天柱杉、三根杉などの屋久杉を鑑賞しました。

Iさん、縄文杉にも行きたかったようですが体力が心配で断念。しかし、このような大きな屋久杉を見るだけでも十分だと思ったりもします。

最終日は映画もののけ姫のモデルにもなった白谷雲水峡へ。

 苔むした渓谷や森の中を通り抜けていきます。

冬でも緑一色の苔むす森。この時期はうっすらと雪が積もることもありますが、この日は積雪がありませんでした。

前日が雨だったので苔も生き生きとしています。

太鼓岩からの眺望。画面中央左には高さ約40mほどの天柱石。

雲に覆われ屋久島で一番高い山、宮之浦岳が見えなかったのですが一瞬だけ姿を現してくれました。

あっという間の三日間。年初めにもかかわらずどこに行くにも人が少なく、快適な時を過ごすことができました。

今度は縄文杉にチャレンジしたいとIさん達。またのご来島をお待ちしております。

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