屋久島エコツアーガイドの旅行案内ブログ by 屋久島自然学校

「大人だって童心にかえって楽しもう!」をモットーに屋久島でエコツアーガイドを開催している屋久島自然学校のブログです。

新緑を愛でる春におすすめの屋久島カヌーガイドツアー

2020年03月27日 | 屋久島カヌーツアー
「屋久島で一番良い季節はいつですか?」とよく質問されますが、一番おすすめの季節は春(4月)です。
暑すぎず寒すぎず、常緑広葉樹の多い屋久島では色鮮やかな新緑を楽しむことができます。
おすすめのツアーはカヌーツアー白谷雲水峡ツアー(太鼓岩からの新緑とヤマザクラが最高!)ですが、今回はカヌーツアーをご紹介いたします。
 
屋久島安房川カヌーツアー
 
この川の色をご覧ください。見ているだけで癒されます。
 
子供でも楽しめる屋久島カヌーツアー
 
娘二人を連れて安房川でカヌー体験。

下の娘は小学4年生ですが、上手にカヌーを操作します。一人で漕ぐのは怖いらしいですが、大人よりも子供の方が慣れるのが早いです。

サクラを鑑賞、屋久島カヤックツアー
 
葉桜になっていましたが、護岸には桜が咲いていました。

標高の高い屋久島では2月~4月までの長い間サクラ(ヒカンザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラなど)を楽しむことができます。

新緑を愛でる屋久島カヌーツアー
 
癒しの屋久島カヌーツアー
 
モコモコとした鮮やか新緑が目に眩しいです。
 
エメラルドグリーンの屋久島カヌーツアー

エメラルドグリーンの川。日の当たり具合や川の深さなどによっていろいろな色に変わります。

屋久島安房川の新緑
 
この日は快晴で本当に気持ちの良い一日でした。
 
屋久島の野鳥キセキレイ
 
カヌーを漕いでいると時々鳥を見かけます。尻尾を振り振りのキセキレイ。

この日は他にもシラザキ、カワウまたはウミウを見かけました。

時々、ヤクシマザルも見かけることがあります。麓から近い場所ですが、それだけ森が深い証拠です。

 
この辺りは浅く、川底の砂がよく見えます。
 
屋久島新緑の綺麗な砂浜
 
新緑がきれいな砂浜に上陸。干潮の時間だけ上陸できる場所です。
 
屋久島カヌーツアー中に水遊び
 
子供たちはほっておいても勝手に遊んでいます。
 
屋久島カヌー砂遊び
 
裸足になり、砂の感触を楽しんでいます。柔らかいのでみるみる足が沈んでいきます。
 
屋久島安房川水遊び
 
小さなカニの巣穴が開いており、この後小さなカニを捕まえました。
 
屋久島春の新緑
 
色鮮やかな新緑。ひとくちに新緑と言ってもいろいろな緑があります。
 
屋久島カヌーガイドツアー
 
上の娘は高校受験が終わったばかり、少しは癒しになったかな。
 
屋久島川の透明度、安房川
 
上流まで来たので砂浜に上陸。川底がはっきりと見える透明度はいつ見ても美しい。

個人的には縄文杉より、こちらの方が感動するかも。

屋久島カヌーガイドツアー
 
川原に来るとどうしても石を投げたくなるようです。
 
屋久島カヌー水遊び
 
暑がりの娘は平気で川の中に入っていきます。ちなみにこの日の最高気温は20度ぐらい。

夏であれば、泳ぐことも可能です。

ぜひ、興味を持っていただいた方は屋久島カヌーツアーにご参加ください。

お待ちしております。

OGPイメージ

新緑の頃の屋久島カヌーガイドツアー

一年で一番カラフルな季節を楽しめる新緑の頃。 清く澄んだ渓流でカヌー独特の浮遊感を味わいましょう。 水面から見た世界は、とても新鮮です。 緑...

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桜が開花し始めて、これから一年で一番カラフルな季節をむかえます【屋久島縄文杉ガイドツアー】

2020年03月22日 | 屋久島縄文杉ツアー

福岡から来られたFさん達と屋久島縄文杉のガイドツアーに行ってきました。

人で賑わう縄文杉(荒川)登山口
 
こちらは縄文杉へと続く荒川登山口。この日の登山者は200名ほど。
コロナウィルスの影響もあり、例年より少ないのですが海外への卒業旅行を変更して、屋久島に来てくれる人も多いようです。
 
屋久島縄文杉トロッコ道
 
昔、屋久杉を運ぶために利用していたトロッコ道。

途中には川底を眺めることができる迫力満点の鉄橋があったりもします。

縄文杉に通じる安房川
 
川には大きな花崗岩がゴロゴロ転がっています。写真では大きさが伝わらないのが残念です。

ぜひご自分の目で確かめてください。

縄文杉ルートの屋久杉
 
必ずしも名前があるわけではないのですが、大きな屋久杉(倒木や切り株を含め)をいたるとことで見ることができます。
 
屋久島苔むした森、縄文杉コース
 
白谷雲水峡のコケの風景には負けますが、縄文杉コースでも苔むしたところを見ることができます。
 
 
ヤクシカの親子に出会うこともできました。警戒心が薄く、近くで見ることができました。
 
仁王杉、縄文杉コース
 
1000年以上は生きているであろう仁王杉。どの屋久杉もなかなか樹齢は分かりません。
 
翁岳、縄文杉コーストロッコ道にて
 
トロッコ道の途中で見られた屋久島で4番目に高い山、翁岳。
 
ウィルソン株、縄文杉コース
 
言わずと知れたウィルソン株。写真はありませんが、ちゃんとFさん達のハート写真を撮ってきました。
 
宮之浦岳を望む、縄文杉コース
 
この日は、寒の戻りで朝は寒かったのですがよく晴れてくれました。

屋久島の最高峰1936mの宮之浦岳も見ることができました。

大王杉、縄文杉コース
 
推定樹齢3000年以上とも言われる大王杉。距離があるので手前のヒメシャラの木の方が目立ってしまっていますが、とても大きいですよ。
 
大きな屋久杉、縄文杉コース
 
縄文杉の手前20分ほどの大きな屋久杉。こちらの屋久杉は抱きつくことができます。

思う存分屋久杉を感じてくださいね。

屋久島縄文杉
 
縄文杉に到着。お疲れ様でした。縄文杉を守るために少し離れて眺めることになります。

屋久杉をもっと身近で見たい方は第2の巨木?大和杉コースをおすすめします。

屋久島縄文杉
 
ごつごつした樹形は威厳たっぷり。直径はなんと5mほどあります。
 
エメラルドグリーンの川、縄文杉コース
 
帰りはエメラルドグリーンのとってもきれいな河原でほっと休憩してきました。
 
エメラルドグリーン川、縄文杉コース癒しポイント
 
ぼっ~と見ているだけで癒される観光スポットです。
 
白骨樹となった屋久杉、縄文杉コース
正面にも少し白骨樹となった屋久杉を見ることができます。

この後もがんばって最後まで歩いていただきました。帰りのトロッコ道は長くつらいです・・・。

今回は縄文杉が目当てのFさん達、屋久島には他にもいろいろな見どころがありますのでぜひまた来てくださいね。お待ちしております。

屋久島縄文杉ガイドツアー

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春を感じながらのトレッキング【屋久島白谷雲水峡ガイドツアー】

2020年03月12日 | 屋久島ガイドツアー

今週見られた屋久島白谷雲水峡の風景をご紹介いたします。春らしくなってきた屋久島の景色を楽しんでいただけると幸いです。

白谷雲水峡までの道路
 
標高600mの白谷雲水峡に向かう際のワインディングロード。屋久島の宮之浦集落を見下ろすことができます。
 
サツマイナモリの花、白谷雲水峡
 
サツマイナモリの花が水辺に群生していました。
 
桜色の花、サクラツツジ屋久島白谷雲水峡
 
屋久島を代表する花、サクラツツジ。
本来はもう少しあとの時期に咲き始めるのですが、日当たりの良いところではすでに咲き始めています。
 
屋久島の固有種ヤクシマオナガカエデ
 
こちらは屋久島のカエデ、ヤクシマオナガカエデ。屋久島の固有種です。

新芽はまだ赤く、時間とともに緑色になってきます。

マムシグサ、白谷雲水峡にて
 
ニョキニョキとタケノコのように伸びてきている植物はマムシグサ。

茎の模様が蛇のマムシを連想させるところからきています。

マムシグサの新芽
 
茎の皮?の部分からきれいに畳まれた花と葉っぱが少しづつ展開していきます。
 
マムシグサの果実、白谷雲水峡
 
そして、赤い独特な果実をつけて枯れていきます。こちらは冬に見られた果実が残っていました。

マムシグサのライフサイクルをいっぺんに見ることができるのは今の季節だけです。

ヤクシマキイチゴ、屋久島の固有種
 
ヤクシマキイチゴ、屋久島の固有種

白いイチゴの花も咲いていました。

白谷雲水峡のコケの世界
 
白谷雲水峡は名のない場所でもコケが広がっています。
 
苔むす森、白谷雲水峡
 
こちらは有名な苔むす森。岩の上にもコケが広がっています。
 
オオゴカヨウオウレン、屋久島の固有種

そして今、一番目を引く花はオオゴカヨウオウレン。

白い妖精、オオゴカヨウオウレン
 
コケの上などに生えています。あまり大きくはないので気づかない人もいるかもしれません。
 
 
屋久島の春を告げる花なのでこの花を見るとうれしくなってきます。
 
太鼓岩、白谷雲水峡
 
太鼓岩に到着。この日は天気がもってくれて屋久島で一番高い山・宮之浦岳を拝むことができました。
 
太鼓岩より宮之浦岳を望む
 
太鼓岩より奥岳を望む

島とは思えない山の深さと山の多さです。

木漏れ日、白谷雲水峡
 
森の中に日が差し込んでくると本当に綺麗です。写真で写しとるのはなかなか難しい。
 
コケに覆われた七本杉、白谷雲水峡
コケに覆われた七本杉、白谷雲水峡

例年より観光客が少ない屋久島。森の中に入れば新鮮な空気と人も少ないので快適なトレッキングを楽しむことができます。

屋久島までの交通機関には十分注意が必要かと思いますが、この機会に自然が多く、人の少ない屋久島に来ていただくのも良いかもしれませんね。

白谷雲水峡のガイドツアーはこちら。

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現地ガイドがおすすめする屋久島の観光スポット8選!ワンポイントアドバイスが役立つかも。

2020年03月01日 | 屋久島観光ガイド

屋久島と言えば縄文杉をはじめ屋久杉の森などが有名ですが、それだけではありません。

雄大な滝やエメラルドグリーンの川・ヤクシカやヤクザル、ウミガメが産卵に来る砂浜など見どころがいっぱい。

屋久島に住んで20年以上のガイドがおすすめの観光スポットをご紹介いたします。

 

大川の滝(おおこのたき)

屋久島大川の滝
 
落差88m、日本の滝百選にも選ばれている屋久島を代表する滝。

有名な滝はいくつかありますが、どれか一つを選ぶのであれば大川の滝です。

他の場所であれば柵などが設置され近づくことができないであろう滝つぼの近くまで歩いていくことができます。

マイナスイオンいっぱい、水しぶきも浴びることができる迫力満点の滝。

 

ワンポイントアドバイス

多くの人たちは急ぎ足で去っていきますが、ぼ~としたりまったり時間を多めにとると癒されます。

  • 石は滑りやすいです。

  • 滝つぼでは泳がないようにしましょう。水難事故が発生しています。

 

千尋の滝(せんぴろのたき)

屋久島、新緑の頃の千尋の滝
大川の滝と双璧をなす屋久島を代表する滝。

広大な一枚岩が特徴です。尋は長さの単位。一尋は両手を広げた長さを表し、千尋はこの広大な一枚岩の長さをあらわしています。

落差60mの大きな滝ですが、大川の滝ほど近くで見ることはできません。

 

ワンポイントアドバイス

メインの展望台の反対方向にもう一つの展望台があり、屋久島の南側の集落や海原を見下ろすことができます。

 

西部林道(せいぶりんどう)

ヤクシマザル

屋久島の西側の林道を西部林道と呼んでいます。

屋久島と言えば世界自然遺産の島として有名ですが、全域が世界遺産に指定されているわけではなく、約5分の1程度です。

多くの場所は山を苦労して登らないといけない場所なのですが、西部林道は車で簡単にいくことができる世界自然遺産の地域です。

その為、ヤクシマザルやヤクシカを見るのに最適な場所となっています。

その遭遇率はほぼ100%!

屋久島世界自然遺産の森あるきツアーはこちら

ワンポイントアドバイス

車道はとても狭いのでスピードは出さす、ライトをつけて走行してください。

もし、心配な方は里めぐり観光ツアーにご参加いただくと運転の心配もなく、効率よく周ることができますよ。

注意点

  • 動物にはエサをあげないでください。(エサをあげると人に近づくようになってきます)

  • 写真を撮るのに近づきすぎないようにしましょう。(近づきすぎて威嚇される人が多いです。動物たちにも許せる距離感があります。動物の立場になって接するのが肝要です。)

  • ヤクシマザルが道路をふさぐようにいることがありますが、ゆっくりと脇を走行しましょう(基本的には車が近づけばサルは避けてくれます。窓は閉めて、サルと目を合わせないようにしましょう。)

 

ウミガメの産卵日本一「いなか浜」

ウミガメの産卵地、屋久島いなか浜

ウミガメの産卵地として有名な砂浜。

白い砂浜は美しく、ラムサール条約(湿地に住む動植物を守るための国際的な条約:ここでは屋久島のウミガメを保護するために)にも指定されています。

屋久島ウミガメの産卵

日中はウミガメを見ることができませんが、屋久島ブルーの海を見ているだけでも気持ちのよい場所です。

ウミガメの産卵が見られるのは5月~7月の夜間。

弊社でも6月限定にてネイチャーナイト&ウミガメの観察ツアーを開催しております。

 

ワンポイントアドバイス

写真では泳いでいる人もいますが、遠浅の海ではなく、近深の外海になるので十分気をつけましょう。

また、日差しが強いので上着を着て泳ぐのが必須です。

 

 

エメラルドグリーンの清流「横河渓谷」

横河渓谷エメラルドグリーンの淵
屋久島を一周する道路からちょっと寄り道する程度でエメラルドグリーンの清流を味わうことができる横河渓谷。

アクセスは道が狭く、少し分かりづらいかもしれません。

夏であれば泳ぎたくなること間違いなし・・・ですが、ライフジャケットを着用し、十分に気をつけて遊びましょう!

水難事故が多いところです。

川の水は冷たく、海に比べ浮力がないので自分が思っているよりも泳げないものです。

また、屋久島の川は非常に急峻のため、すぐに増水したり、里地は雨が降っていなくても山では雨が降っていたりします。水量が増えてきたり、水が濁りはじめたら泳ぐのはすぐに止めましょう。

屋久島横河渓谷
ワンポイントアドバイス

白谷雲水峡やヤクスギランドでもきれいな清流を味わうことができるので時間がなければ立ち寄らなくても良いかも。

ただし、屋久島の川の綺麗さは屋久島の自慢できることのひとつ。

個人的には縄文杉よりこういった川のきれいさに魅了されています。

 

猿川のガジュマル

屋久島猿川のガジュマル
屋久島から南の方で見られる亜熱帯性の植物「ガジュマル」。沖縄でも有名ですね。

幹から気根(きこん)と呼ばれる根っこを出して縦横無尽に広がっている姿は圧巻です。

他の木に巻き付いたりする「締め殺しの木」の一種でもあります。

 

子供を連れていけばジャングルジムのように木登りを楽しむことができます。

木を傷めないように安全に楽しみましょう!

 

ワンポイントアドバイス

屋久島の各集落では大小のガジュマルの木を見ることができますが、有名な観光地となっているのは志戸子のガジュマル園(入場料:200円)と中間のガジュマル、猿川のガジュマルの三か所。

志戸子のガジュマル園と猿川のガジュマルは時期によっては虫が多いので注意が必要です。

中間のガジュマルは開けた場所にあり虫は少なく通年楽しめます。

屋久島中間のガジュマル
中間のガジュマル
 

屋久島灯台(通称:永田の灯台)

明治30年に日本から台湾に向かう台湾航路整備のため造られた灯台のひとつです。

灯台の明かりは約40km先まで届くようです。

永田集落の小学校校歌では「やさしい目をしたお母さん」と歌われるほど親しまれた存在です。

今でも毎日点灯しているか見守る灯台守(永田集落から目視)の方がいらっしゃいます。

夕方には夕日、夜には星空と灯台の明かりとすばらしい自然環境のところですが、主要な町から遠く、街灯もなく本当に真っ暗ですのでライトが必須です。

 

注意点

屋久島灯台に至る道はとても狭く(幅は車一台分)すれ違うのも大変な道ですので十分気をつけて走行しましょう。

 

ワンポイントアドバイス

灯台の裏には海の守り神「えびす様」を祭ってあります。

また、塀からすこし頭を出して周りの景色を見てもらうと世界自然遺産の森や大海原を望むことができます。

屋久島世界自然遺産の森
 
 

松峯大橋(まつみねおおはし)

屋久島松峯大橋
 
 
安房川にかかる高さ70mほどの朱色の美しい橋。

ブロッコリーのようにモコモコとした照葉樹林の森とエメラルドグリーンの透き通った川を俯瞰することができます。

 
ワンポイントアドバイス
  • ベストシーズンは春。色とりどりの新緑を楽しむことができます。

  • もっと身近で川と緑を感じたい方はカヌー体験がおすすめです。カヌー独特の浮遊感と水面からみた景色はとても新鮮です。屋久島リバーカヤックツアー

新緑に包まれながらの屋久島カヌーツアー
以上、屋久島の里で見られるおすすめの観光スポットをご紹介しました。

山・森・川・里、海それぞれの多様な自然を知っていただくと、世界自然遺産に選ばれた屋久島の素晴らしさをよりよく知ることができると思いますよ。

屋久島里めぐり観光ツアー

(ガイドの解説を聞きながら、運転を任せて効率よく周ることができます。宿泊先だけでなく、空港やや港にも送迎しますので屋久島旅行の初日や最終日にご参加いただくことも可能です。)

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