YALIN note

MAS/AN 増岡設計室 @入間市
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台東ロイヤルホテル SPA

2006-06-23 | 住まい・建築・仕事
梅雨に入ってから、毎日蒸暑く感じます。
まるで温泉に入った蒸暑さですね。(出産後基礎代謝が高くなったせいかもしれませんが・・・)
温泉と言えば、台東ロイヤルホテルのSPAを思い出します。
台湾の温泉は、日本植民地時代に造られたものが多いのですが、何年か前に日本の温泉めぐりを紹介した番組が台湾のケーブルテレビで放送された影響で、再び温泉ブームになりました。
ちょうど4年前に台東ロイヤルホテルは10周年記念事業として、温泉施設の拡充を考えました。その時、私が勤めていた会社(久米設計)が台東ロイヤルホテルに温泉施設計画の依頼を受けていたので、台湾人の私はこの施設の計画を担当しました。
当時台湾では色々な湯を楽しめる温泉施設はありますが、テーマ性を持つ、さらにリラックスして楽しむことの出来るスパはなかったのです。
ですので、施設コンセプトとして、今までの温泉+α(仕掛け)によるテーマ性とオリジナリティのある癒し空間を提案しました。
空間構成としては、静的な空間(リラックスゼション ルーム)と動的空間(温泉ホール・各温泉浴)があり、その間に回遊性がある「健康小径=足つぼのための石小道」を緩やかにつないでいて、立体的な空間の中移動することによって、色々なSpaを楽しむことができ、心身とも癒される空間を提案しました。

当時自分は設計の実務経験が少なく、設計したものが実現したのは、このSPA施設だったので、特別な思い出があります。
残念なことは、計画して完成するまで、あまり時間の余裕がなかったため、基本設計と実施設計の助言までしかできなかったことです。出来上がってから実際見に行ったのは、その2年後でした。やはり、助言した材料や空間構成の考え方については、多少施主に変えられましたが、全体的な空間は想像したより良くて嬉しく思いました。
2年前に、うちの母が再度訪ねていったら、またいくつかの空間が変えられていたそうです。
今は、どうなっているでしょうか?(気になる・・・)
もし、台東に遊びに行く人が居れば、ぜひ寄ってみて下さい。