自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

荒川三山と赤石岳を行く・・・花々が咲き乱れる南アルプスの絶景を楽しむ

2017年07月22日 | 日記

平成29年7月11日(火)~13日(木)


自主ハイク  参加者3名  車1台  ザック重量14kg

白峰三山、鳳凰三山は歩いてきたので、今回は南アルプスの最深部を訪ねる。
初日は、宇都宮を真夜中の午前0時に出発し、千枚小屋まで、
椹島から標高差約1,500mを登る強行軍だ。

2日目は、千枚岳から、荒川三山、赤石岳を縦走し赤石岳避難小屋に泊まる。
天気は午前中は晴れていて快適な山行であったが、昼前からガスが出てきて、
雨模様となった。
それでも、時折、雲が切れて青空が覗いたりして、まずまずの山行であった。
南アルプスの山の大きさを実感し、山の斜面一面を飾る旬の花々を充分堪能することができた。

3日目は、避難小屋から、標高差約2,000mを椹島まで下りた。長くて険しい登山道に膝が
泣いている。



1日目
<コースタイム>所要時間7:25  歩行時間6:45
宇都宮午前0時==新静岡SI==畑薙第一ダム駐車場6:25-7:30==
(バス)椹島(1123m)8:30-40・・・清水平12:50・・・蕨段13:45・・・
駒鳥池15:10・・・千枚小屋泊(2565m)16:05

2日目
<コースタイム>所要時間10:10  歩行時間9:30
千枚小屋5:40・・・千枚岳(2880m)6:30・・・丸山(3032m)7:40・・・悪沢岳(3141m)8:23
・・・中岳避難小屋10:10・・・中岳(3084m)10:20・・・前岳(3068m)10:40・・・
荒川小屋12:45-13:00(昼食)・・・大聖寺平(2699m)13:20・・・小赤石岳(3081m)15:00
・・・赤石小屋分岐・・・赤石岳(3121m)15:38・・・赤石岳避難小屋15:50

3日目
<コースタイム>所要時間7:30  歩行時間7:00
避難小屋5:40・・・赤石小屋分岐6:00・・・富士見平(2701m)7:45・・・赤石小屋(2564m)9:00
・・・椹島13:10-14:30==(バス)畑薙第一ダム駐車場15:30==入浴==新静岡SI==宇都宮22:30


写真は2日目のみをご紹介します。同行したI氏とY氏の素晴らしい写真も一部借用した。感謝します。  

では、どうぞ!1


今回の行程です。


黎明。富士山が大きい。千枚小屋から。


やがて、日の出を迎える。山でしか見られない絶景である。


前々日、寝ないで標高差1500mを登った三馬鹿。千枚小屋で。


南アルプスは、7月15日オープンする小屋がほとんどなので、宿泊客は極端に少ない。この下の段に我々3人である。
千枚小屋は、8日にオープンしていた。


さあ、出発!!


小屋から、森林限界を越えるまでは急登であるが、森林限界を越えると、富士山である。


アップで。富士山を見るとなぜかうれしい。


双耳峰の笊が岳。


そして、目指す赤石岳には雲がかかっている。雲は切れそうだ。切れてほしい。


丸山と悪沢岳も待っていてくれる。


絶景を見ながら快適な尾根歩き。いい表情をしている。


赤石岳をバックにオー!!


登山口から約50分で、千枚岳山頂到着。


山頂から赤石岳を望む。手前が小赤石岳、奥が赤石岳。雲が切れて、山頂がクッキリ見える。


次は、丸山から悪沢岳に向かう。


山ガール4人が登ってくる。絵になる風景だ。


この辺りから、花が咲き始める。キンポウゲ。


グンナイフウロ。


シコタンソウ。


崖一面に咲いている。


ミヤマシオガマ。


イワベンケイ。


ハクサンイチゲ。


ミヤマオダマキ。


花を見て、山を見る。威風堂々南アルプスの盟主赤石岳、さすがだ。


ハシゴを下りる。


ミヤマシオガマもたくさん咲いている。


急な登山道を登って丸山に向かう。


赤石岳が、少しずつ向きを変えてくる。


悪沢岳が近づく。ボコボコした山頂が”悪”なのか。


絶景かな、絶景かな。


オヤマノエンドウの紫が山を活気づける。


淡い黄色のキバナシャクナゲが気品を漂わせる。


丸山到着。名前のとおりたおやかな山である。


千枚岳からの稜線を振り返る。


コイワカガミとキバナシャクナゲ。


悪沢岳に向かう。


岩を彩る花たち。


岩に咲くミネズオウ。


ヤマハハコ。


キバナシャクナゲの群落。


岩を越えると、


山頂のようだ。


荒川東岳(悪沢岳)到着。登山口から約2時間45分。ガスが出てきて、視界はあまり良くない。


丸山を振り返る。


ハクサンイチゲが凛として美しい。


また青空が覗く。しかし赤石岳を襲う雲。


花を楽しみながら、中岳へ。


ハクサンイチゲが群れる。


ミヤマシオガマも負けずに。


また青空が出てきた。青空は花畑を一段ときれいにする。


花、花、花・・・・


イワベンケイとオヤマノエンドウ。


イワベンケイとシコタンソウ。イワベンケイをこんなにたくさん見たことがない。


至る所に咲いているハクサンイチゲは山の主役かもしれない。


花畑の中を歩いて中岳に向かう。


写真ばかり撮っているので、なかなか前に進まない。


極楽浄土かな。(まだ、早いよ・・・・)


なだらかな尾根は快適だ。


岩肌に咲くからきれいなんだろう。


快適な尾根歩きとばかりはいかない。中岳への急登が立ちはだかる。


でも花盛りには変わりない。アカモノ。


タンポポとは珍しい。


アオノツガザクラも。


中岳手前の雪渓。ここでかき氷の時間としよう。上っ面の汚れた雪をかき分けると、
下から、真っ白なきれいな雪が出てくる。これをカップで掬い取り、コンデンスミルクでいただく。


冷たくて、ザラメ状の氷の触感がたまらない。コンデンスミルクもうまい。


キンポウゲ。


イワウメ。イワウメもあちこちに群れて咲いている。


中岳避難小屋が見えてきた。


小屋から10分ほどで中岳である。


中岳山頂到着。またガスの中である。


中岳を下りるとすぐに、前岳と赤石岳の分岐に出る。荷物を置いて、前岳に登る。


20分程で、シナノキンバイ咲く前岳山頂である。視界はない。


イワウメとオヤマノエンドウ。


オヤマノエンドウとハクサンイチゲ。


悪沢岳を振り返る。中央が荒川岳でその奥のゴツゴツした山が悪沢岳。


ショウジョウバカマなど見ながら歩いていると、


荒川小屋が眼下に見えてくる。左の尾根が赤石岳に連なる稜線だ。かなり険しそうだ。500m登りかえすそうだ。


荒川小屋に12時45分到着。遅い昼食を摂る。千枚小屋で作ってもらったおにぎりと、
この小屋のラーメン(1000円)を食べる。山で食べるラーメンは格別だ。たっぷりのラーメンのスープがうれしい。


一休みして、荒川小屋の裏手の急登を登る。


右の稜線を雪渓の上部まで登り、雪渓を渡ると左側の小赤石岳の稜線に出る。


急登を登って行くと、途中に、大聖寺平という平坦な場所に出る。これからの急登に備えて一息入れる。


雪渓を渡ると、小赤石岳が霞んで見えてくる。風が強くてとても寒い。きつい登りが続く。


やっと小赤石岳山頂が見えてきた。


赤石岳も近くなってきた。


後続組も登ってくる。


着いた、着いた。千枚小屋から9時間20分経過している。くたびれた。


赤石岳に向かう。40分ぐらいの行程だ。頑張ろう。


山頂はガスの中だ。大きな雪渓が急角度で横たわっている。雪崩れそうだ。


どんどん近づいてくる。山頂もクッキリ見える。大きな重量感のある美しい山だ。


遂に来ました、赤石岳山頂。小屋からの所要時間10時間。バンザイ!!
また、ガスがかかり、視界ゼロ。


灰色の世界。山を下りる。


頂上直下に赤石岳避難小屋がある。山頂から10分程度。到着時刻15時50分。
小屋には女性4人、男4人と、がら空きなのでゆっくり過ごせて有難い。


夕方、6時半ごろから雲が切れてきたので、赤石岳山頂からの展望を楽しむ。
その写真をご覧ください。


小屋から山頂を望む。


山頂に再度登る。


山頂からの展望。北側には、奥の右から千枚岳、中央の大きな山が悪沢岳、中岳、前岳の稜線が連なる。
今日歩いてきた尾根だ。
手前左が小赤石岳。


南側には、聖岳がどっしりと構えている。いい山だ。しかし明日の天気は雨の予報なので、
聖岳に行くのは無理だろう。
今回は、このまま山を下りることにする。


雲海に浮かぶ富士山。感動的だ。


小赤石岳と荒川三山。南アルプスの山には洗練された美しさではなく、
純朴なけがれのない美しさがあるような気がする。


大雪渓が目の前に横たわる。


聖岳が碧く暮れていく。不思議な色彩だ。


小屋に下りてきて、再度山頂を望む。今日一日が終わる。
花に囲まれて、南アルプスの雄大な稜線を歩くことができていい一日だった。


今回はこれでおしまい。



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コメント
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