自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

槍ケ岳~奥穂高岳縦走(その1)・・・上高地~槍ケ岳~南岳小屋

2015年10月03日 | 日記
平成27年9月13日~16日(水)


今回は、メインテーマとして大キレット踏破を掲げて

北アルプスの主峰(槍ケ岳~奥穂高岳)を縦走する。


意を決して、単独で岩峰に臨むこととした。


メインの2日間(14,15日)は雨が続いていただけに信じられないような晴天に恵まれ、

久々の快適なしかも手ごたえのありすぎるくらいの山行を充分堪能することができた。


大キレット登攀をご一緒いただいた助川様ご兄弟には、大変お世話になり、心から感謝申し上げます。



<コースタイム>1日目 曇り
宇都宮自宅3:40==(北関東道)(上信越道)(長野道)松本IC==沢渡7:30==(バス)上高地(1500m)8:35

・・・明神9:20・・・明神池9:30・・・明神9:45・・・徳澤10:45・・・横尾13:50・・・槍沢ロッジ(泊)(1773m)15:15

徳澤から横尾まで相当な時間が掛かったのには、深い訳があるのですが、これについては後日。


では、写真で辿ります。


今回の縦走路。


沢渡ターミナル駐車場。日曜日ですがあまり車は多くありません。


沢渡から上高地のバスターミナルへ。ここで登山届を出す。


河童橋と梓川の清流。さあ、今回の山行の始まりである。今回は緊張する山行となりそうだ。


明神に着く。


今回は、時間に余裕があるので、明神池を散策することにする。水は透き通るようにきれいで神秘的な雰囲気が漂う。


計画通りに徳澤に至る。


そして横尾へ。横尾大橋を横目に槍沢ロッジに向かう。


15時15分槍沢ロッジに到着。お風呂に入ってゆっくり休もう。明日から天気が回復する予報なので、宿泊客は多い。




<コースタイム>2日目 晴れ

槍沢ロッジ6:00・・・ババ平6:30・・・水俣乗越分岐(2094m)6:55・・・天狗原分岐7:55・・・殺生分岐9:40

・・・槍ケ岳山荘10:18・・・槍ケ岳山頂(3180m)10:54-11:02・・・山荘11:30-12:10(昼食)・・・

大喰岳(3101m)12:40・・・中岳(3084m)13:35・・・天狗原稜線分岐14:43・・・南岳(3033m)15:10

・・・南岳小屋(泊)15:25



では、写真をどうぞ!!



槍沢ロッジ6時出発。


槍ケ岳まで5.9kmか、頑張って行こう!!


ババ平キャンプ場。数個のテントがまだ残っている。4年前に来た時には、こんな立派な小屋ではなかったのだが・・・


とにかくいい天気でうれしい。


トラノオが最盛期のようだ。


ロッジから約1時間で、水俣乗越分岐である。水俣乗越から東鎌尾根を行こうと思ったのだが、大キレットという

大事があるから、より楽な槍沢コースを行くことにする。


右奥のとがった円錐の山が中岳だ。登山道はなだらかだし、景色はいいしルンルン気分だ。


水俣乗越分岐から、約1時間で天狗原分岐だ。ここから南岳への稜線はかなり急登だと聞いたことがある。

槍ケ岳へは分岐を右に進路を取る。


緩やかな登山道が伸びる。


ナナカマドが真赤な実を付けている。その先に登山道は伸びる。右奥は端正な中岳静かにたたずむ。


雪解けのきれいな水がシャラシャラと流れる。冷たくておいしそうだが、喉の渇きは今の所ない。


登山者が豆粒のように点々と登ったり下りたりとゆっくり動いている。


おお、槍ケ岳だ。槍の穂が初めてその姿を見せた瞬間だ。


だんだん槍ケ岳が正面に対峙してくる。


アップで。正面に槍ケ岳山荘、槍ケ岳の右下に殺生ヒュッテが見えますか?


槍ケ岳まで1300mの表示が岩に記されている。ここから100m刻みに表示が出てくる。

ここからは約2時間の岩とガレ場の急登が延々と続く。


正面右奥のややとがった山が常念岳、そのずーっと左に蝶が岳、そしてやや左奥の奥に富士山が見える。


播隆窟である。槍ケ岳を開山した播隆上人が籠ったといわれる洞窟である。


槍は大きくなる、しかし、坂はますます勾配を増してくる。


ゴロゴロした岩場は慎重に。


常念岳と雲の上に富士山がまだ見える。


殺生分岐に至る。ここからまだ1時間以上の道のりだ。


美しい槍ケ岳を見ながら、ハアハア登るのもいいもんだ。しかし、困ったことに足があまり動かなくなってきている。


小屋が見える。槍ケ岳山荘が今度はそこだ、しかし30分以上かかるだろう。

見えていてなかなか着かないというのも非情なもんだぜ。


槍ケ岳がホントに目の前に聳える。駆けていきたくなりそうな距離感だ。


小屋へのすごい急登、最後の力を振り絞って一歩一歩静かに登る。


小屋にやっと着いた。槍沢ロッジから約4時間20分掛かった。(山と渓谷社のコースタイムは4時間30分)頑張った。


槍ケ岳山荘から槍ヶ岳を望む。


どなたかにお願いしてパチリ。安堵感が漂っています。


休む暇もなく、山頂目指します。


垂直な岩を登り、


1つ目のハシゴを登り、


振り返れば、こんな感じです。


更に登る。


下山する人達とすれ違う。


2つ目のハシゴを登れば山頂だ。


隣に下山専用のハシゴ。


これから、山頂からの眺望を特とご覧ください。


南には、これから向かう南岳、穂高連峰方面。前穂、北穂、奥穂そしてジャンダルムまでクッキリ。


アップで。小屋から伸びる南岳への縦走路。


南西には、笠の形がハッキリしている笠が岳。(画面中央。)はるか彼方が白山の山並み。


東には、常念岳や蝶が岳。


中央右は大天井岳。


山頂の祠は落ちそうな絶壁の上に祭られている。


いい眺めだ、幸せだナア~。


山頂は狭いけど、思ったより人が少ないので、ゆっくり眺望を楽しむことができた。


さあ、下りるよ。


槍ケ岳山荘のラーメンがうまい。4年前に来た時と同じ1000円。消費税が上がったのに、値段据え置きとは有り難い。


さて、一休みしたら、大喰岳に向かって出発だ。英気も養ったし、南岳小屋まで、頑張って行こう。


槍から30分で大喰岳山頂が見えてきた。


大喰岳から槍ヶ岳を望む。


これからの縦走路を一望する。美しい稜線だ。


次の山、中岳が見えてくる。南岳への稜線と穂高連峰。


アップで。ゴツゴツした岩肌と荒々しい山容の山々が連なる穂高連峰。尻込みしそうだ。


さあ、中岳がもうすぐだ。登ってくる時、下から眺めるとおとなしそうに見えたのだが、荒々しい岩峰とは。


槍ケ岳からの縦走路を振り返る。あんなところを通ってきたんだ。


中岳山頂から槍を望む。


南岳への稜線が美しい。


途中、平坦な槍ケ岳を望める絶景ポイントに出る。雪渓と槍ケ岳。


常念岳もどっしりと美しい。


天狗原稜線分岐に着く。


天狗原からここまでの登りはかなりの急勾配が続くらしい。


中岳からの縦走路を振り返る。槍の手前にピークがいくつも連なる。思ったよりハードだ。


きれいに見えた稜線の左側は、こんな切れ落ちたカールになっているとは・・・


横尾が微かに見えている。


この岩稜を越えれば、きっと・・・


南岳が見えてきた。たおやかな山だな、南岳は。


その先に南岳小屋が見えてきた。ああ、よかった。


南岳山頂到着。北には、槍がまだよく見えている。


南に目を転じれば、北穂高岳が荒々しく吠えている。北穂高岳の手前の雲の下に、明日、挑戦する大キレットが

横たわっているはずだ。草モミジがきれい。山の秋は早い。


南岳小屋到着。正味歩行時間は10時間30分ぐらいだ。充分歩いた。充分疲れた。


明日の大キレットの下見に出かけると、アーベンロートに染まる北穂高岳が赤く美しい。(写真:助川様提供)


きれいな夕日を見て、お休みなさい。




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