2023年11月15日(水)晴れ ③
那覇市内。那覇空港、那覇軍港と来て、左(南)側の那覇駐屯地を見る。国道332号線を挟んで北側が那覇軍港。南側が陸上自衛隊那覇駐屯地。軍・軍道路なのだ。
私は右(那覇軍港)を見て、左を見て(那覇駐屯地)歩く。
陣地だ! 擬装している。14:02
これは何かやっている。
兵隊が5名。全員が棒をもっている。これは銃剣道で使う武器だ。14:03
防護着を着ていないので、ここでドンパチやるわけではないだろう。銃剣道は武道だが、旧軍がフランス仕込みで仕入れた武道らしい。結局先生が定着せず、槍術などから体系化したようだ。戦後は、自衛隊を中心に銃剣道として行なわれている。銃剣による刺殺と競技の真ん中でいかなることになっているのだろうか。私は知りません。
少し先に行くと、怪しいものが2基。よーく見ると第301電子戦中隊の車両だ。14:03
この第301電子戦中隊は、2021年3月に西部方面隊(健軍駐屯地-熊本市)に新編された。この2本の怪しいモノが電子戦統制装置だろう。敵の電子情報を攪乱して、指示命令等の動きを破壊するものだ。
ところでこの電子作戦隊は2022年3月、陸上総隊に帰属した。陸上自衛隊の基幹部隊だ。そしてこの第301電子戦中隊は、健軍駐屯地(熊本市)、川内駐屯地(薩摩川内市)、奄美駐屯地(奄美市)、那覇駐屯地(ここ)に置かれている。また第101電子戦隊は朝霞駐屯地(練馬区)、留萌駐屯地(留萌市)、相浦駐屯地(佐世保市)、知念分屯地(南城市)、高田駐屯地(上越市)、米子駐屯地(米子市)におかれている。
ここにある101と301は地理的区分ではないところをみると、電子作戦の内容の違いがあるのではないか。研究しないと分かりませんが。
今後もあちこちに新編されていく動きであり(宮古島等)、ここにあげた組織編成もかわっていくかもしれない。
より近くから撮っておいた。14:05
電子戦を全国同時展開できる態勢を整えていくこの国は、ここでも「専守防衛」を破っている。米国との攻守同盟だからだ。日本だけが戦うとすれば、よほどの武力をかき集めない限り、電子戦も限定的だろう。武力で勝ち抜くとすれば、「国民」を再び積極的な従属物にしていく以外にない。島々での住民の右往左往(そして大量な死)は目に見えている。
ここではこの2基だけだが、実戦となれば、数多くの武器があちこちに据えられるのだ。そんな沖縄にしては成らない。そんな日本にしては成らないだろう。
このトラックは、第51普通科連隊第3中隊。ここの部隊だ。14:10
14:13 これも第51普通科連隊第3中隊。ここの。
これ以上先に行っても見えないようなので戻る。
先ほども見たのだが、古い大砲だ。現役ではない。14:25
今なら96式多目的誘導弾などを置くのだろうが、ここに置くのは憚れたのだろうか。
ヘリが飛んできたと思いきやこれか。14:36
先日の岩国基地で撮ったので即分かった。MCH-101掃海・輸送ヘリ。
海上自衛隊の航空集団直轄部隊の第111航空隊(岩国基地)所属。岩国から来ているようだ。南東方向に飛び去った。掃海訓練をやっているのだろうか。掃海ヘリだが輸送も任務の一つで、海上自衛隊等の特殊部隊を乗せても飛ぶらしい。この飛行は明らかに自衛隊統合訓練の一環だろう。
そして私は那覇駐屯地のゲート前近くに移動。
自衛隊の車両を狙う。
「34-1071」大型トラック。「101特直支-5直」の車両だ。左側に出て行く。南部方面か。14:47
西部方面後方支援隊の特科直接支援隊第5直接小隊だ。「特科」とは砲兵部隊のこと。「5直」とは石垣島の対艦ミサイル部隊のサポート隊だ。
左から戻ってきた車両は、「15施」第15施設団だ。地元のここ所属。14:47
「07-0745」「303地対艦」とある。石垣島の対艦ミサイル部隊だ。間違いなく石垣島からも来ているのだ。自衛隊統合訓練のために。14:53
石垣島の対艦ミサイル部隊が来るのは、ここの第15旅団や各地に展開している西部方面隊各部隊との合同訓練だろう。戦は、対艦ミサイル部隊だけでは不十分だし、様々な作戦展開を想定した机上訓練をやっているのだろう。
石垣島、沖縄島などなどの島民に黙って戦争準備することじたいが、許されないことだ。
40分余り立ち止まって撮影したが、余り長居するのもなんなので、引き上げる。
国道331号線にある道路案内図。直進すると糸満、「平和祈念公園」。右折「陸上自衛隊 那覇駐屯地」15:18
めまいがしてくる。78年前の惨劇(沖縄戦)がこうして再び繰り返されかねないところに来ている今だから。