2021年1月10日宮古島市長選が告示されていた。同時に市議補選も行われている。
私は2011年以来、「琉球諸島防衛」を名目とするこの国の軍事化が進められていることに危機意識をもち、与那国島・石垣島・宮古島に通ってきた。私にとって、この「琉球諸島防衛」論が目についたのは、沖縄島ー辺野古・大浦湾への新基地建設のバックボーンになる考えだと直感したからだ。この点については既に何度も書いてきたことなので、ここでは略す。
それにしても日米政府は、琉球諸島を戦場にする構えをとっているのだが、この10年、首長選の結果は全て保守が勝ってきた。宮古島市民は何を見、考えて投票しているのだろう。
この点を抜きに自衛隊基地反対だけを言ってみても、無意味なようだ。むろん反対運動を進めてきた人達も決してそんなことはなかった。人間の命を支える水(地下水)の保全を重視してきた。
今回の市長選は、宮古島市ができて以来、2度目の一騎打ちだという。保守・革新共に分裂選挙を繰り返してきたのだ。私のような部外者には理解不能な対立があったのだ。今回このパターンがガラッと変わった。現職(3期)のバリバリの保守、下地敏彦氏(75歳)と新人の座喜味一幸氏(71歳)の対決だ。余談ながらお二人とも12月生まれ。座喜味氏は自民党の去る6月まで沖縄県議だった。それがどうしてこうなった。オール沖縄勢力が座喜味氏と一部の保守陣営と話しをつけてこうなったようだ。
事実は小説よりも奇なりなのだが、「市政刷新の風」が吹いたのだ。
街中にも多いイソヒヨドリ(オス)2021年1月14日11:24
選挙ポスター 左が市議補選 右が市長選
市議補選は2議席に5人が立候補。5人とも無所属だが、座喜味氏側は下地茜氏(41歳)と友利雅巳氏(60歳)
自民公明演説会。下地氏に市議の18名がついたのだ。
市議会定数は24名、欠員2名だったから、野党は4名のみだ。
市長選ポスター掲示板。
選挙当日の有権者数は44376人だ。
(続く)