ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

3夜連続の雷雨にみまわれて(20240418)

2024年04月18日 | 沖縄暮らし

おはようございます。本日は2024年4月18日(木)曇

 予定では、宜野湾市普天間基地ウォッチングに行くはずだった。今日の私は、ちょっと外しました。この3日間、15・16・17と名護市西海岸は雷雨に見舞われていました。3日目の昨夜の雷雨は凄かった。降雨量は分かりませんが、激しい雷鳴と、ピカ、ピカ、ピカ・ピカという稲妻。電気を消した室内が揺らめく。「これじゃ、明日の普天間撮りはダメだ」とやる気が削がれました。

 ところで、私は雷鳴とか、稲妻とか、雷を好きなんです。昔は。自分が濡れないところで、楽しむのは最高。どこから光り、音が聞えてくるかなど、刻一刻と変わる。自然科学と文学の世界。

 しかしそんなこと言えない時もある。撮影中等です。運悪く私の進行方向に、雷雲が詰まっているとかになると、最低です。雨宿りとかして、じっと待つ。進行方向を変えて逃げ込むとか。首尾良く回避できればいいですが、できないこともある。カメラを濡らすし、身体を冷やしてしまう。最悪なのはレンズ内に水分が入ってしまった時。今は除湿機をもっているので、帰宅後、そこに入れ水分がとれるのを待ちますが、湿気の多い沖縄の夏は、厳しい。

 しかし命にかかわる時もあります。山の上や海にいるときです。未だに記憶に鮮明なのは、1967年8月1日の西穂高での松本深志高校生の集団登山中に起きた落雷による事故。11名が亡くなりました。当時の私は高校生で、山に登り始めていた時期でした。そこにこの悲報を知りました。私も大変な衝撃を受けました。雷雲に飲み込まれたら金属を外せと言われますが、身体は電気を通すのです。運が良くなくては生き残れない。

 現に私も高山を縦走中に何度も雷雲に包囲されています。雷は必ずしも上から落ちてこない。横からも下からも来る。一番の予防法は、その可能性があるときは宿に停滞することです。あるいは危険な岩場などを早朝に通過する。私が縦走中、何名かが落雷を含む原因で亡くなったこともあります。雷様を楽しむ余裕など全くありません。雷には3種類あります。界雷と熱雷、熱界雷です。界雷は寒冷前線の影響によって発生します。熱雷は、急速な気温の上昇と低下によって発生します。熱界雷はそのミックス。

 高山で雷雲に覆われたら、避けようがない。時には死にます。こうしたときに一番大事なことは、慌てず騒がず、危険性を避けることです。生き抜くぞという決意です。自分の命は自分で守る。山では自助しかないのです。自分の生存は自分で守る。偶々知り合った人と助け合うこともあります。

 こうした経験は今の私にも生きています。自然災害と人災の共通点と違い、対策の共通点と違い、などを知っていれば、役に立つ。戦争は最悪の人災ですが、庶民は巻き込まれていく。かり出されていく。殺し殺される。突然戦争が来ることは極限られています。戦争を避けるのは人間の英知のはずですが、こうできないのも人間達(政治)。巻き込まれる前に、私達は予見し、戦争を避ける道を歩むことです。冷徹な分析能力と断固たる行動力が問われており、私が、私たちをイメージできることです。

 同じような過ちを繰り返そうとしている今の日本は、既に危険地帯に入っています。例えて言えば、雷雲に包まれた岩稜を歩いているようなものです。どうやってこの窮地を脱するか。自分は安全地帯にいると錯覚していたら、万事急須。安全地帯にいると錯覚できるのは、自分は戦争を仕掛ける側にいるとたかをくくっているからです。マスコミが事の真実を報道しないからです。基地とは臨戦態勢に入っている軍事組織なのです。自衛隊も米軍の傘下にあります。SDFといわれる「自衛隊」ですが、まちがいなくForce(軍隊)です。

 平和外交が大切だといわれていますが、平和外交を支持する世論が広がらなければ、無理です。雷を避けるためには、でかけなければいいのですが、戦争は外から内からやってくる。これを「他人事」とせず、自分の立ち位置を見極めることです。

 戦争をしたがる奴らは、戦争で儲かるからです。戦争で儲かり、戦後復興で儲かる。私達は儲からない。破滅させられるだけです。戦争は人間が引き起こす。これを止めるのも、かまわず、走るのも人間です。

 雷雨に脅えても私達は生きていける。私達は、戦争に脅えていたら、生きていけない。戦争に転がす自公政権等(維新・国民民主・立憲民主の一部も)の政治を変え、戦時を引き起こさない努力を致しましょう。雨降って、地を固めていきましょう。



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