先日、私たちは福岡空港から長崎に向かったが、福岡市内で選挙の掲示板をみた。枠は少人数分しかなくポスターを張っているのはお二人のようだ。地元のTさんにきけば、福岡県知事選だという。
私は全然知りませんでしたが、現職知事ががんのために辞職されたらしい。立候補しているのは元副知事の服部誠太郎氏(66)と、共産党(支持)の星野美恵子氏(70)だという。服部氏は自民・公明、さらに立憲民主党、社民党の推薦も得ている。突然の選挙だろうから、事前の準備がなかったのだろうが、なぜこんな構図になるのだろうか。
立憲民主党や社民党の地元地盤がなく、既成の構図のままこうなったのだろうが、「市民と野党の共闘」ができていないことが図らずもバレバレだ。また地域の選挙であればあるほど、地域利権が絡むだろう事も想像できるが、これが「日本の縮図」なのだろう。
福岡の暗闇は日本の暗闇に通じているのだ。政治を変えていけるか否かは地域からに掛っている。私たちは地元の政治状況に敏になり、市民の市民による市民のための政治をつくり出していかなければ、戦争の影が私たちの目と鼻の先にかかっていることにすら気づかないままだ。
因にTさんからいただいたチラシの中に「自衛隊第5施設団の軍事演習中止を!」があった。糸島市福吉漁港なるところで水際地雷施設訓練だ。3月19日から25日に実施。一般の漁港が軍事演習場に使われており、軍禍が市民の生活の場に出てきているのだ。
沖縄の闘いに注目戴いている皆さんは、是非とも地元での問題に全力で取り組んで頂きたい。戦争勢力に与する知事選を打破して戴きたい。投票日は4月11日だとのこと。私も注目していきたい。星野美恵子さん、がんばってください。