ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

嘉手納飛行場の奥深さに注目すべし(20211108-②)

2021年11月10日 | 米軍/自衛隊

2021年11月8日(月)曇一時雨 ② 嘉手納基地(飛行場)

P-8対潜哨戒機が離陸。LK433。15:01

433。15:01 

F-15が下りてきた。15:27 

実はこれ、偶然、後方に消防自動車が写っていたのだ。

南滑走路の西奥。F-15が停止し、消防車が4台。15:30 明らかに緊急着陸したようだ。

このときの消防車は緊急事態にもかかわらず、静かに走っていた。周囲に知られたくないのだろう。因みにキャンプ・シュワブでは、しょっちゅう、けたたましく緊急車(軍警パトカーと救急車)が走っている。

そこにハワイアン航空のエアバス330-200が着陸。パトリオット・エクスプレスか。15:31

インド太平洋統合軍の司令部はハワイだから、ハワイから(ハワイへ)軍人・軍属を運ぶには、うってつけな会社なのだろう。

15:33 

消防車1台がどいた。まず大丈夫だったようだ。15:46

米軍は緊急着陸しようが、何が起きたか明かさない。9日の沖縄タイムスの報道では、8日午前中にも同様な緊急着陸が起きているとあった。不気味。

昼過ぎから近隣をとんでいたのが下りてきた。何か? 15:48

P-3Cが下りてきた。16:23

ところが、あとでこの写真を見たら、米軍機でない。マークからして、違う。油断できないな。

11月6日の沖縄タイムスが報じるところでは、ニュージーランド空軍のP-3K2が5日に嘉手納に飛来している。防衛省の発表によれば、北朝鮮の制裁逃れのための海上で積み荷を移し替える「瀬取り」の監視任務で11月上旬から下旬までいるようだ。これだろうと思い、調べたら、尾翼等のマークが同じだった。

でかいのが下り、こっちにくる。16:33

余り見ない機種だ。米国空軍のE-8電子偵察機。前方下部のドームが陸地偵察の肝らしい。「GA0006」番機。16:36 

朝鮮半島(北)監視の機体だろう。監視・挑発・爆殺ってか。本機には攻撃能力はないらしいが、だからこそ護衛付きで監視活動するようだ。

現状では、アジアの平和は遠い。日本国は、大日本帝国の植民地支配によって、朝鮮半島の分断の責任を負っている。

奥の駐機場に向かう。道一つ隔てたところは病院だ。16:36

航空機の自力での移動(タキシング)が放つ騒音は、著しいものだ。スローな分、音が停滞しているから余計にそう感じる。

P-8「433」がきた。17:04 15:01に飛んだから2時間して戻ってきた。まだ飛ぶのだろうか。

今頃、海軍のEP-3E電子偵察機「529」番機が飛ぶようだ。17:12

ハワイアン航空離陸。17:19

EP-3Eも離陸。17:22 雨はやんだが、暗くなってきた。

 私はもう帰る。

嘉手納基地に度々来ていると、色々とこの基地の奥深さがみえてきた。日常のP-8、EP-3Eなどによる監視活動、CMV-22などによる航空母艦の展開(作戦)のサポート機能も。動く攻撃拠点である空母のサポートは、相当でかいことだろう。「自由の航行作戦」と称する中国との張り合い、挑発にも嘉手納は欠かせないのだろう。

さらに、「我が軍」も対艦ミサイル部隊のみならず、空母ももつようだ。米日共同作戦の前方展開をささえるのは、やはり沖縄だ。

 私たちは、こうした動向を黙認していて、いいのか?! いいわけがない。この際追記しておく。普天間基地が危険だからどかすとなり、シュワブに移設となったのは、明らかにおかしい。他方で、海兵隊は県外国外へと言い、それは可能だと言う識者がいるが、米軍の勝手を止めるのは、軍事戦略を止めなければ、動かせまい。1996年のSACO合意、これを反映している2005年の「米軍再編」、2013年の「統合計画」は、基本的に玉突きであることをみれば、明らかだ。

 なにしろ、泡瀬ゴルフ場(キャンプ瑞慶覧の一角だった)の返還すら、太陽ゴルフ場(嘉手納弾薬庫敷地の一角)に拡大し、移設したから、イオンモール・ライカムができたのだ。

 私たちは、沖縄が占領されてきた歴史を再度、丁寧に見つめなおし、占領の鎖を打破しない限り、米日政府に都合よく軍事態勢を強化されているし、いくだろう。

 私たちが沈黙してしまえば、新たな戦争は、目前に迫ってくるだろう。「命どぅ宝」は、今日の第一級の課題だと、私は確信している。

 私が現場にこだわるのは、このためだ。 

 

 

 



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