2023年8月25日(晴れのち雷雨)金 遅ればせながら嘉手納に行った。14時、池武当(いけんとう)を出発。
妖しい雲が湧いてきた。雷鳴も鳴っている。14:25
陸(北東)側滑走路の先端の先で、遅い昼飯にする。ここは車道の隣に設置されている休憩所(?)。林の下にベンチもある。
食後、盛り土の上で滑走路側を観察。
14:30 トラックの上に妖しい物が5本。詳細は分からないが、ミサイルの類いか。この先を右折したので、可能性は高い。右奥が弾薬庫地区。 私は藪越しに撮る感覚を忘れている。
アッと思ったら、P-8対潜哨戒機が北東に上がっていた。14:33
完全にシルエットになり、一部を外した。
14:48 今度は、C-130輸送機。詳細不明。また、シルエットに。2連敗。
奥から来たのは、何だ? タンク車両だが、何を積んでいる。14:51
道が蛇行しているのは、見ずらく、撮られにくくしているのか。
先を急ぐか。
すぐ右側に弾薬庫方面の道があり、検問所がある。大きなアーチの奥が弾薬庫方面であり、南西(左)側の嘉手納基地とは地下通路で繋がっている。この大型車の積み荷は何だろう。シートが掛けられており、よく見えず。15:06
車両は小禄運輸であり、米軍のお得意先。軍事物資であることは間違いない。
嘉手納道の駅に上がる。
荷物を下ろす前に「大物」が来た。RC-135V/W リベットジョイントだろう。至急カメラを出す。15:28
信号情報収集機だ。信号とは signal intelligence 電子情報、通信情報を含む。交信やミサイルの発射指示等を把握する。
胴体の上部、下部に何十本もの突起が出ている。一つ一つが様々な情報をキャッチする装置だ。機首両側の厚みは、この機種の特徴となっているフェアリング。やはり情報収集器具。
滑走路に向かうのだろう。尾翼に「62132」とあるが。RC-135は全て米国本土から飛んでくる。15:29
雷雨が降ってきた。
15:43 C-17大型輸送機が出てきた。雷雨の中で動きが鈍いようにみえる。
右に回転した。離陸するのだろう。15:44
16:01 左(北東)に飛んだ。C-17の「0172」番機。ANGとあり、空軍州兵の所属。米国本国に帰るのだろう。尾翼に charlotte(シャーロット)とある。女性の名前ー部隊の愛称だろう。
16:01 同じく。主翼の上に雨が当たり、揚力によって雲状になっている。上手く撮れなかった。
C-130中型輸送機。北東に飛んだ。尾翼に「YK」とあり、横田基地所属。16:15
突然、左から下りてきた。アトラス航空。16:30
本日は微風なので、こうしたことがありうる。
疲れてきたのでもう帰るか。暫く雨が止むのを待ちたい。
雨が上がったようだ。F-15戦闘機の格納庫の前に2機がでていた。17:17
今日は戦闘機の動きがなく、まだよろよろの身体と頭の私には大助かり。
帰る前に海軍駐機場を撮っておく。P-8対潜哨戒機が3機のみ。17:19
大分出ているようだ。電子偵察機EP-3はゼロ。どこにでているのだろうか。大規模な米韓壕の演習が行なわれているときいており、朝鮮半島と東中国海の間か。演習だが、ほんまものの睨み合いだからな。台湾海峡を含めて、緊張を和らげる努力をやるべし。
17:24 左(北東)から、殺気を感じる。私が居る展望台から左側前部に、新築された展望台が突き出ており、左半分(低い位置)は見えないのだ。真一文字に突っ込んできた。
17:24 見たことのない真っ黒な奇妙な機体。それと、この着陸の後に全速力で滑走路上を走って行った赤色灯をつけた車両。何だあれは?!
着地。ただただシャッターを押す。17:24
やっとまともに撮れた。17:25
私は帰宅後まで宿題にした。漸く分かった。黒の偵察機だ。U-2S高高度偵察機。ドラゴンレディなる愛称が付けられている。翼長31m、全長19m、全高4.8m。高度21000m辺りを飛び、偵察活動するようだ。胴体中央部は衛星通信用ポッドだそうだ。薄っぺらく細い機体は、軽くするため。お陰で、車輪も前後に小さくあるだけ。安定が悪く、パイロットの腕頼みだそうだ。先に記した通り車が後を走ったのは、車両からパイロットに方向等を指示し、ひっくり返らないようにするためらしい。
危険が一杯の偵察機は、嘉手納基地に何しに現れたのだろうか。U-2偵察機と言えば、私にはキューバ危機を想起させる。1962年のことだ。当時、ソ連がカリブ海のキューバに核兵器をもちこみ、米ソの核緊張が極度に高まった。私はすっかり忘れていたが、今再びか?! 朝鮮民主主義人民共和国の核軍拡の野望は、確かに危険であり、やめるべし。しかし「北朝鮮がミサイルを発射しました」(Jアラート)のような危機煽りもいたずらに不信を煽るだけ。お互いに軍事力での解決は、破滅への道だと覚るほかに手はないだろう。
日本政府の米国追随を私たちは許してはならぬ。人民(人々)が政治の主体にない国は、イデオロギーの区別なく、独裁国家になり、破滅をもたらすだろう。日本という国も、かの国を笑えないのに、凝視できていないのが、情けない。
帰り支度を急ぐ私。
駐機したアトラス航空機に、大型ワゴンやトラックが着いており、人員と貨物を下ろすようだ。17:41
暑く、熱くなった体に、嘉手納のバス停までの間に、再び降り出した雨に打たれた。危険が一杯と感じざるを得ない現実は、重い。U-2Sだと分かれば分かったで、益々重くなる。