本日2024年2月27日(火)曇
本日の沖縄タイムスを見て、衝撃を受けた。「先島12万人避難 政府原案」とあり、「八重山→九州北部と山口県」、「宮古→南九州受け入れ」とあるのだ。「主に空路 24年度決定へ」とある。
日本政府が、こうした決定に踏み込むのは、いよいよ「琉球諸島での戦争やるぞ宣言」に他ならない。恐るべき事態に入ってきた。今、私は別途作業中であり、詳細を分析している時間をとれない。さしあたりひとこと。
政府は、住民の反対の声を無視して、島々に「自衛隊」と称する日本国軍隊の基地建設を強行してきた。沖縄島でも新基地建設等が強行され続けている。戦争のため、住民は国の言うことに従え(聞け)というのが、国家の論理だ。住民のためではない。「国家に従う国民」を作り出すのが「避難」計画の第一命題だろう。
国家が、軍隊が、そこを戦場にするとき、住民は邪魔になる。過去の沖縄戦で起きたことを一つでも想起して頂きたい。住民は邪魔だった、うちなーぐちを話す住民を、「スパイ」だと決めつけ、殺された。また住民を壕から追い出した。住民を盾にしたのだ。
政府は、具体的に航空機(民間機)での移動を考えているようだ。だがしかし、そのとき必要な航空機は揃っているのか? 飛行場は使えるのか。ということはまだ戦争状態になる前の想定だ。しかしある時点で、一般の民間機の飛行を中止させることになる。先制攻撃を想定しない限り、不可能な想定だ。もっとも緊張が高まれば、相互に情報戦となり、一触即発となっていくだろう。12万人が避難できるなど、余りにも机上の空論だ。
だいたい緊張が高まれば、生活物資の輸送も困難となるだろう。具体的に起きそうなやっかいなことを全部無視した避難計画だ。1ヶ月程度の間だというが、戦争状態が1ヶ月で終わるのか。沖縄島は素より、日本中が戦火にまみれていくだろう。そもそも帰る先は、どうなってしまっているのだろうか。復興のめどは、たつのか。個人の家、畑、家畜、道路・漁港・港湾・役所・学校・保育所などなどは。誰が復興を果たすのか。
戦争を遂行した奴らは、こうした累々たる事態をド無視。平時に起きた能登半島沖大震災もそうだが、政府の対応は遅れた。道路は寸断されて、原発停まっていてよかったね、珠洲原発を造らせなくて良かったねと、言われている。道路が寸断されて、どうにもできなかったというが、空路を使い、海路をつかえた。空路はヘリの動員だ。群馬県榛東村にある第12旅団はヘリ部隊だ。ここへの出動命令はだされていない。千葉県のヘリコプター団は大型ヘリCH-47を20機余りもっているが、2機しか飛ばしていなかった。同じ日本海側の舞鶴には護衛艦(DDH181 ヘリ戦闘艦)「ひゅうが」が配備されている。佐世保にも同じくDDH182「いせ」もいる。民間輸送船もある。使える物があるのに使わない怠惰。
こうした発想のまま有事に突っ込めば、軍事優先そのものとなる。私達住民のことなだ知らないと強弁することは火を見るより明らかだ。戦争とは想定しがたいことが起こるのが歴史の常だった。こんな政府に私達の運命を委ねるわけにはいかない。
戦争準備をやめろ、平和に生きる話し合いの場を持つべきだ。先制攻撃の準備をすればするほど緊張は高まる。相手が押してくるからという前に日中平和友好条約の趣旨をわきまえるべきだろう。何処の国も軍事力で押していく政治は、荒廃し、廃れていくのだ。
繰り返す。戦争をやめ、共に生きる道を切り開こう。私達は国家に追従しない。戦争やって誰が得するんだ?! そこを見極めていこう。
そして沖縄島の約130万は、逃げられないようだ。基地と共に死ねか。確かに、130万人を逃がす飛行場や航空機がないだろう。逃げる先もないだろう。平時の基地被害の挙げ句、沖縄島の住民は基地と共に死ぬか!!!
私達は問われている。有事を造らせない、戦争をやらせない、戦争しない。