ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】本の紹介ー「〈会社〉と基地建設をめぐる旅」加藤宣子著(20241026)

2024年10月26日 | 本の紹介・書評

 この度、東京時代の友人である加藤宣子さんが「〈会社〉と基地建設をめぐる旅」を書き下ろしました。私はこの中のキャンプ・ハンセンについて現地を御案内させて頂きました。まだ草稿の一部しか読んでいないので、現段階で詳しい紹介はできませんが、概要は以下の通りです。

タイトル:〈会社〉と基地建設をめぐる旅

著者:加藤宣子 出版社:ころから 予価:1800円+税 ISBN:978ー4ー907239-76-3

2024年11月刊行予定 

チラシのコピーに

「辺野古で、着々と進められる新基地建設。

世紀の愚行において〈会社〉はただの請負業者なのか? それとも、現代の死の商人か!? 

日本各地の基地をめぐり辺野古の海上と、東京の路上から見えてきた〈会社〉の正体」

 著者と私の接点は、辺野古への基地建設を許さない実行委員会などだった。2014年海上抗議行動が始まると、彼女は現地に滞在し辺野古の抗議船船長をやり、この基地建設の現場を見てきた。今は、東京に於いてこのプロジェクトの主要企業に対する申し入れ・抗議の活動を続けている。そうした経験の積み重ねの中で、基地を造っているのは東京などの〈会社〉だと気づき、その行動に注目してきた。2014からStop!辺野古埋め立てキャンペーンの発起人となってきた。

 

 土建業(海洋土木など)といわれるいささか特殊な業態であり、一般市民が目にすることは作業現場の一端に過ぎない。だから著者のアプローチは、この国の近代化ー戦争の歴史の中で、軍事産業として発展してきた個々の土木会社の成り立ちと、今を、会社史誌を探し、現地を旅することを通じて考えてきた。

 極めて重大な視点であるにもかかわらず、こうした観点で書かれてきた類書は殆どない。著者は、先行する参考文献の少なさを嘆いていた。そう言われて私も自分の書棚や大きな本屋さん、公立図書館を探してみたが、確かにそうだ。著者は、大変苦労したと思う。

 章立ては以下の通り。

プロローグー辺野古の「海上」から

第1章 名護市辺野古の海上基地建設

辺野古基地建設の経緯

辺野古基地建設の入札・受注・工事の進捗と抗議

〈会社〉の辺野古基地建設

第2章 明治時代の国策「富国強兵」と基地建設

鉄砲屋・大倉喜八郎〈大倉組〉と基地建設

呉鎮守府建設と下請けの水野組

所沢陸軍飛行場ー日本初の飛行場建設

第3章 世界大戦下の基地建設

浜松市と日本楽器が誘致した浜松基地

陸軍軍事協力会そして戦時建設団設立

松代大本営建設と西松組・鹿島組

太平洋戦線末期に建設された小松基地

第4章 敗戦後、日米関係の中での基地建設

沖縄ー米軍統治下での基地建設 キャンプハンセンと国場組

岩国ー沖合移転という名のアジア最大の米軍航空基地建設

琉球諸島の軍事要塞化ー馬毛島・奄美・宮古・石垣・与那国の自衛隊基地

エピローグー東京の「路上」で

終わりにー戦争で儲けるな! 戦争するな!」

 是非とも、お手にとって見て、買って、読み込んで頂きたい。そしてそれぞれの現場で参考にし、研究する環を繋げたい。

軍事が第一になる時代の今だから。

 



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