2024年2月15日(木)晴れ 嘉手納基地
米軍はかって読谷村でパラシュート降下訓練を強行していた。度々予定地外に降下し、事故(殺傷事故を含む)をおこしてきた。そこで1996年12月SACO合意の一環で、「負担軽減策」と称し、伊江島に変更されたはずだった。
同合意「訓練及び運用の方法の調整」
①県道104号線越実弾砲兵射撃訓練 略
➁パラシュート降下訓練ーパラシュート降下訓練を伊江島補助飛行場に移転する。
③公道における行軍 略
米軍は、この明文を破棄しているのだ。日本政府はSACO合意を遵守させなければならないのに、守らせていないのだ。伊江島に訓練を移転後、嘉手納を使ったのは今度で17回目だという。なかでも12月、1月、2月と3連チャンだ。
米軍はこう言って例外だと主張。「伊江島の滑走路の状態が悪く安全に使えない」からだと。だったらさっさと直せ! しかしMC-130という飛行機は裸地でも離発着可能な、それこそ特殊作戦のための航空機だ。またパイロットもそのための訓練を日々重ねているはずだ。多少使い勝手が悪い方が、理にかなっているとすら言えるだろう。
現に、去る1月、伊江島でもパラシュート降下訓練をやったのだ(伊江島に離発着せず)。こうした言い訳は通用しない。へりくつにもならない。ただ日本政府・防衛省のオールイエスが承諾してしまっている。
私は嘉手納でのパラシュート降下訓練を撮りに行った。
国道58号の嘉手納警察署の先から嘉手納基地を覗く。フェンス越し。奥にKC-135空中給油機が停まっている。14:54
降下は15時から18時だと聞いてきた。
RC-135電子偵察機が離陸。海側の南西方向だ。15:05
この後、航空機の離発着が途絶えた。やるのだろう。
私は基地側歩道から反対車線側に移動した。
庇のある場所で、一休みしていた。
16:28 音もなく降下してきた。航空機は不明。海側からおりたのだろう。MC-130だとプロペラ機だから、自動車騒音にかき消される。太陽が西にかかっており、この右側は逆光になっている。
16:28 左に下りていく。
16:29 自由降下傘という操作性が高いパラシュートだ。1回目4人が嘉手納基地の中に下りた。
私は前景を確認できる場所に移動した。嘉手納警察署の背後へ。嘉手納町庁舎の側。
降下は当然そのときの風向・風速を計算して行なわれる。予定降下地点におりるためだ。ある作戦に基ずく以上、そうなる。
2回目。16:48
8名だが、この中には5名。
航空機はMC-130特殊作戦機だったが、逆光で撮れなかった。今度は音も聞えていた。
この嘉手納のMC-130特殊作戦機は第353特殊作戦群だ。
左に向かう。16:48
中望遠でも8名全員を納めることはできなかった。
16:48
16:49
フェンスの奥に下りそうだ。16:50
下りていく。18:50
左の尾翼はKC-135空中給油機だ。大型機の駐機場辺りか。
16:50
計8名か。16:51 国道58号を失踪する車からは、彼らを見えていないだろう。
格納庫を取り壊している。奥に管制塔が見える。16:51
もう一回あれば、左にずれてあそこらに入らないかな。
こういう感じに入れば、くっきりわかる。16:54
やはり嘉手納町役場の屋上に上がらせてもらえば、良かった。
16:55 MC-130特殊作戦機だ。あれだな。時計と反対回りで飛んでいる。
17:00 大分近くなってきた。それと陽が落ち始めており、太陽が機体にジャストミートしている。
17:22 基地のフェンス上方であり、高度を随分下げている。左(北)へ。またまわってくるだろう。
もう一度あるのかな。
17:49 3回目だ。今度も降下直後を撮れなかった。建物の影になっているから物理的に不可能だ。
カメラ・レンズを取り替える。
17:49 5個(人)がおりてくる。辛くも全部入った。
17:49
17:50 管制塔の間に入った。国道上の柱が邪魔だった。
17:50 管制塔より左側の解体している建物の後ろだ。
17:51
17:52 下りる。3回目は8人ということもあろうが、降着時間に差が出た。
右奥で左旋回。17:55
後部ハッチは完全に閉まっている。もう終わりだろう。
17:55 左に消えていく。
18時を回っても機体はみえてこない。18時10分終了だと考える。撤収する私。
米軍は何故こうも約束を反故にするのか。伊江島飛行場の問題ではないのではないか。特殊部隊の活用を本格的に考え出しており、そのための訓練強化かも知れない。私たちはそう疑うべきだろう。沖縄の空に君臨する米軍はいらない。