ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

今日は、嘉手納に行くはずだったが…。(20230913)

2023年09月13日 | 沖縄暮らし

今日もいい天気。2023年9月13日(水)

 予定では、本日、嘉手納に行き、どこそこに行きと思っていましたが、どうにも調子が悪い。太股の裏側に負荷が掛りすぎた。何故だかよく分かりませんが、仕方がない。まだリハビリの渦中だと思うしかない。

 そんなわけで、今日もお休み。石垣の報告は概ね書いたし、まぁいいいか。来週は、友が来るので、ご案内もある。こちらは、ご案内と言うよりも、もう一段ハイレベル(多分)。場所は嘉手納とキャンプ・ハンセン。この2カ所を同時に回る。同時に回る以上、その心が問題となる。そこに踏み込んで考えたい。アジア最大の航空基地と言われている嘉手納と海兵隊の最大の基地・演習場であるキャンプ・ハンセン。

 嘉手納は、対中戦争を意識している米国にとって、相手に近すぎる。だから撤退できる構えをより強化しているのは必然だ。その分、この国が前に出るのも、できあがった路線だ。米日共同路線。沖縄諸島の基地群とつながりを強化する日本全体の変化がこれから、はっきりとしてくるだろう。また、米日どころか日韓、オーストラリア・ニュージーランドなどの多国間安保体制の強化も現在進行形だ。

 嘉手納基地は、そうはいっても米国のアジアにおける軍事戦略に欠かせない。後退させると言っても欠かせない。山口県岩国基地が米国海軍の空母の艦載機の基地とされて、俄然強化されてきた。こうした動きとの一体運用が益々強化されていく。沖縄に外来機の利用が増えているのもこうした流れができているからだ。

 キャンプハンセンは海兵隊の基地であり、演習場だが、狭い沖縄の中で中心を担う区域とされていくだろう。その周辺に住んでいる人たちは、これまで軍隊との共存を望んできた傾向もあったが、これからは、どうするのか?! お金で買収されるのは世の常だが、このままいったら、危なすぎる。

 戦争への道に引っ張り込もうとする(無自覚な)勢力に押されて、平和への道を目指す勢力・私たちは押されまくっている。展望が見えていない。なにしろ、この国の野党は、この機にあっても、明確な態度を示し得ていない。維新・国民民主党などの「より右路線」がお元気ぶっている。

 ということで私は沖縄だけを見ているのでは、ダメだと思っている。繋いでみることが重要だ。各地で、この国の足下を掘って欲しいのだ。足下にある基地の役割に着目し、民間港や民間空港の変化を見ていただきたい。日米地位協定第5条は、米国は希望した場所を基地にできるというのだ。この路線が貫徹されていけば、いつのまにやら基地だらけとなっていく。それも私たちが支払わされている税金で。油断も隙もないのだ。

 日本全国の過疎化が止まらない。大半の面積を占める地域が過疎化した余り、集落が崩壊しつつあるようだ。人が居なくなれば、そこに軍隊が闊歩する。益々人は住めなくなり、周縁部に軍隊がのさばる構造になる。重要土地規制法もこうした整理をやる上での手法になっていくのだろう。人の暮らしを奪うやりかたが「安全保障」と言われて「そこのけそこのけ」になっていくだろう。

 平和に生きたいとする条件と気持ちを破壊していく国・政治・文化・メディアに私たちは異議申し立てをしていかなければならない。もっと言えば、人が生きるということと、「軍事力による安全保障」は、全く矛盾することだということを私は明らかにしていきたい。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。