こんにちは 「つどい」スタッフ鞠ちゃんです。
1月21日(土)10時から、八尾市生涯学習センター4階「大会議室」で
八尾市民大学講座ー第10講
『論語を読む』ー人間孔子の魅力を探るー
が開催されました。
主催は、八尾市教育委員会、生涯学習スポーツ課。
講師は、「論語知らずの論語読みの会」代表:中谷 全徳(なかたに のりとく)さん。
中谷さんは、長く教職に携わってこられた方です。
孔子は、BC552年春秋時代に魯の国に生まれ、BC479年に死去。
中谷氏は、その時代の中国中原の地図・年表や、当時の魯の首都曲阜に旅行
された写真を資料として示して、わかりやすく時代背景等を説明されました。
「論語」は、日常生活を思いなおしてみたり、進むべき道を考えてみたり、
人生訓として私たちに親しまれています。
今回は孔子の3人の弟子、子貢・子路・顔回を中心に、師・孔子との問答を通じて
「論語」を読み解いていく講義でした。
子貢は言語にすぐれ、しゃべらせれば大変うまかったそうです。
顔回は、道徳にすぐれ、孔子が後継者と考えていた人。
子路は、元ヤクザ屋さん!孔子が最も愛した弟子ではなかったかと、中谷氏は言われていました。
残念ながら顔回も子路も、孔子より先に亡くなってしまいます。
顔回が亡くなった時、孔子は、
「子哭之慟」とあります。目下の者が亡くなって「慟哭」・・体を震わして激しく泣き悲しむ
というような事は儒教の国中国ではなく、それほど孔子が悲しんだということだそうです。
「論語」は、故事・熟語の宝庫です。「温故知新」など漢文の授業で習った言葉が
ポロポロでできます。
又、象形文字からできている漢字一つ一つにも、意味があるんですね。
「忄(リッシンベン)」は、心の動きを表わしているなど・・・。
また、兄弟の間に付ける字も、長男には伯、二男は仲、孔子の字は仲尼(チュウジ)。
これで、孔子が二男だとわかるそうです。
孔子は、差別愛の方だそうです。
先ず、親子のあいだの愛情があり、それを地域、国に拡げていく。
そして中国全土にまで拡大しようとされた方だそうです。
高校時代は、あまり面白くもない「漢文」の授業でしたが、大人になって講義を聞くと、
「論語」が奥が深く、人生の指標にもなるものだということが納得いきました。
中谷氏のお力と、思い入れの深さの賜物でしょうか。
若い時に、この面白さが分かっていればと残念でした。