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✦河内音頭まつりでギネス世界記録の達成はしたものの、その後に展開していない現状。
✦まちづくりに必要な3人の役割「わか者・ばか者・よそ者」。
✦これからの若者は育てていく存在ではなく、育っていく存在。飛び込む勇気・任せる勇気。
✦イベントやギネス記録にまちづくりの答えはない。気づいた私たちが行動していくのが答え。
「八尾河内音頭まつりでギネスは達成したけれど、そのあと誰も話題にしてないね」
今回ご紹介するイベント、『第2回八尾市まちづくり教室』(11月25日土曜日八尾市役所6階大会議室にて開催)はそんな思い付きがコンセプトとなったそうです。
主催は八尾市住宅政策課、そして特定非営利活動法人 やお市民活動ネットワークが企画・運営をしている当イベント。
前回は「まちづくりはおもしろい!」をテーマに、PMパートナーズ代表であり、まちづくりコーディネーターの金城昌幸氏をお迎えして実施されました。
そして、第2回目となる今回のテーマは「河内音頭で生まれた❝まちおこし❞」
話題提供者として、第40回八尾河内音頭まつり実行委員長の松村康隆氏からギネス達成に関する苦労や工夫など経緯が説明されたのち、
パネルディスカッション『「ギネス世界記録挑戦」がまちおこしにつながる~まち観察の10の視点から~』が行われました。
コーディネーターは第1回目の講師と同じく金城氏。
「まちづくりは人づくりです。そして人づくりは、夢づくりでもあります。さらに、人づくりというのは、人の発見でもあります。」
「まちづくりには3つの役割が必要です。それは、わか者・ばか者・よそ者です。」
ひとつめのわか者は言葉のまま、まちづくりと言うと、どうしても関心を持つのは街への愛着を長く抱いてきた高齢者層が多くなります。
しかし、幅広い世代で取り組むことが重要という意味です。
次に、ばか者。ばか者とは侮蔑ではありません。
周りにばかにされるほど熱い・強い想いを持っている人間がまちづくりには必要という意味です。
今回のイベントではまさに第40回八尾河内音頭まつり実行委員長の松村氏がばか者に当てはまる
と、金城氏はおっしゃっておりました。
それほど松村氏は達成する行動力と実行するスピード感を兼ね備えたプロでした。
最後によそ者。これは、第三者、客観評価のことを指します。
実は、今回のギネス挑戦は途中まで、「ギネスを達成するためにはどうするべきか」に集中してしまい、壁に当たってしまう場面もあったそうです。
そんなとき、よそ者の立場であった、西田裕氏(パネリストの一人であり、企画運営団体 特定非営利活動法人やお市民活動ネットワーク理事長)の発言で、実行委員が当たっていた壁を破る、ブレイクスルーがあったそうです。
それが、「ギネスのためにやっているのではなく、まちおこしのためにやっている。
ギネスは副賞であったらええやん。」
この発言から、直前に別の地域で記録が塗り替えられ人が足りないという厳しい状況に陥っても、実行委員長のばか者ほど熱く強い想いと、西田氏のよそ者的客観意見と、当日関心を持って集まってきたわか者の力で、ギネス世界記録は達成されました。
しかし、ギネス世界記録は副賞です。
そして、今回のイベントは気づきを与える場でしかありません。
このイベントやギネス記録に答えはありません。
それらに訪れた私たちが、1人の当事者として夢を抱かされ、まちをつくっていく行動を起こす人に、変化していくことが、答えのない答えなのだと思いました。
最後に、パネリスト全員から、若者と活動団体を繋ぐ組織である「つどい」への期待が語られました。
西田氏は次のように発言しました。
「まちづくりはハード面的なものでできるものじゃない。人づくりであり、普段の生活がまちづくりの一環です。
飛び込んでいく勇気、任せられる勇気が必要じゃないですか。」
「これからの若者は、育てていく存在ではなく、育っていく存在ですよ。
行政も、市民を信頼し、任せてください。
松村さんだって、その熱を誰かに引き継いでいく勇気が、必要だと思いますよ。」
そう言って松村氏をはじめ一同の笑いを誘いました。
(つどいスタッフ おかゆ🍚)
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