どうしてそのような結論が得られるのか? 不思議な市の算数問題
取り組みの成果(1) 社会減の減少幅が縮小傾向
と銘打っております。
転入 - 転出 = 社会増減
転入は、他の地域から庄原市に移り住んだ人
転出は、庄原市から他へ移り住んだ人
数字は住民基本台帳を基に算出されていると資料中の説明にあります。
で、
庄原いちばんづくりの取り組み実施前の平成18年度から平成24年までの社会増減の平均値 211.9人/年
と
庄原いちばんづくりの実施期間の社会増減の平均値 166.5人/年
を比較しています。
ほら見てください!減ってるでしょ? すごーーーい!
と自画自賛されております。
算数で、平均値というのを教えてもらった小学生みたいですね。
平均値は何でも説明できる魔法のアイテムだと思ったのでしょうか。
転入者 - 転出者 = X
平成18年から令和5年までの各年度のXを求めていますが、各年度毎に庄原市の人口減が進み、かつ、高齢化が進んでいる中で単純に(引き算)だけで求めた数字に意味があるのでしょうか?
懇談会では、転入者と転出者の各年度の増減の傾向も示されていないし、どのような年代の人が転入転出をおこなっているのかの説明もありませんでした。
たとえば、転入者の数は毎年一定であったとし、転出者の数が減ってきたとします。
転出者の多くが30代から50代であったと仮定します。
しかし、その年代は年々減少してきており、それが転出者減の要因かも知れません。
あくまでも例えですが・・・
何が言いたいかと言いますと、転入・転出する要因が分析されていないのに小学生でも出来る平均値の比較で。「庄原いちばんづくりの実施」が社会増減の減少に寄与したというのは間違いでしょう。
嗚呼それと、庄原市のホームページにある統計資料令和5年度の人口動向(住民基本台帳に基づく)の数字から転入者-転出者は、603-806=(-203)
懇談会の資料で令和5年度の数値が-129となっていますが・・・
数字の違いについては、次に説明します。
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