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映画 「曙光」の自殺者救助 そのモデルは藤䉤牧師

2019年03月03日 | Weblog
インマヌエル横浜キリスト教会ブログです

映画「曙光」が昨年から全国で順次放映されています。
3月2日(土)より大阪のシアターセブンにて映画「曙光」(主演 黒沢あすか)の公開が始まりました。

映画曙光紹介動画はこちら


この自殺者救助の働きのモデルは、藤䉤庸一牧師です。

藤䉤牧師は南紀白浜にて長年自殺者を助けて社会的自立を支援する活動を奥様の亜由美さんと共に続けておられます。



マタイ18:14には次のように語られたイエス様の言葉が思い出されました。

「そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。」



3/2映画上映後、監督と藤䉤牧師のトークショーが開かれました。


〜以下 映画曙ページさんから 引用〜

「自殺企図者を保護、救出し、社会的自立をめざすというテーマは、現実の藤藪庸一さん、亜由美さん夫妻の活動の基盤を成しているが、「曙光」はその基盤を認めつつも、同時にそのもろさとあやうさを、スクリーンに叩きつけるように表現している」(坂口香津美監督)

その理由を、坂口監督は、
「日本の自殺救助対策はある種きれい事で、象徴的な意味で、一人の牧師の善意と熱意に頼り、それに行政が充分に応えていない」と見る。

実際に、自殺救助の現場におもむく藤藪さんは、自殺企図者との濃密な関わりについて話されました。
「僕は自殺しようとする人の本音を知りたい。本音を知ると納得がいくが、本音がわからないと受け入れていいか迷う。信用できなくて警察にあずけたこともある 。しかし、翌朝、僕を罵倒するその人の本音を聞いて受け入れました。本音を聞いてその人を信じたのです」

「今、16人の自殺の経験がある人たちと昼と夜、顔を合わせます。自殺救助をして助かった人がまた自殺をすることがある。とりかえしがつかないことが起こった事実を僕自身、どう受けとめていいかわからない。牧師である僕も、この活動もやめなくてはいけないんじゃないか。すると妻が、《死のうと思う人と関わるのだから、助けた人がまた自殺したとしても、そういうこともあり得ると覚悟を決めることが必要》妻の言葉で目が覚めました」(藤藪庸一さん)

「そんな覚悟を、『曙光』の主人公の女性も失意と絶望を繰り返しながら、生きるギリギリのところで獲得する成長物語でもある」(坂口監督)

●藤藪 庸一(ふじやぶ よういち)
NPO法人白浜レスキューネットワーク理事長、白浜バプテスト基督教会牧師。
東京キリスト教大学神学部神学科を卒業後、1999年、郷里の和歌山県白浜町にある白浜バプテストキリスト教会で牧師になり、前任の牧師が1979年に始めた「三段壁いのちの電話」を引き継いで、本格的に「いのちの電話」での相談活動を開始。妻の亜由美さんとともに、自殺を水際で防ぐ自殺者救済活動や、保護した人々をケアする自立支援活動を行う。これまで保護した自殺志願者は900人を超え、それらの人々と一緒に寝泊まりする共同生活を通じて現在も、自殺防止の活動を続けている。また、自殺予防活動として子どもへの支援活動等、様々な角度から自殺防止に取り組む。和歌山県自殺対策連絡協議会委員。著書『「自殺志願者」でも立ち直れる』(講談社刊)『あなたを諦めない?自殺救済の現場から』(いのちのことば社)。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ほか出演。
http://jimotoryoku.jp/shirahamarn/

●坂口 香津美(さかぐち かつみ)
家族や思春期の若者を主なテーマに200本以上のドキュメンタリー番組などTV番組を制作。『NNNドキュメント08 血をこえて~我が子になったきみへ』(ギャラクシー賞08年7月度月間賞受賞)、『NNNドキュメント10 かりんの家~親と暮らせない子どもたち』(日本テレビ年間賞・優秀賞)、『テレメンタリー ひとつ屋根の下で~もうひとつの学校「はじめ塾」』(テレビ朝日年間優秀賞)ほか。 2000年、制作プロダクション株式会社スーパーサウルスを設立。 2015年度文化庁映画賞受賞の『抱擁』ほか、これまで6本の監督作品を劇場公開。本作が7作目。『ネムリユスリカ』以降の作品では撮影も手がける。 著書に小説『閉ざされた劇場』(1994年、読売新聞社刊)
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