「里」という思想 (新潮選書) | |
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基本的に同意。
資本主義に問題があっても社会主義が良かったことにはならない。
社会主義もグローバリゼーションを推進したであろうという考えは僕の盲点だった。
新聞に連載された文章が基になっいるからか、読みやすい反面、もの足りなさを感じた。
近代は、人間に動物としても感性、日本人としての土着の民族性を失わせた、ということが基本的論点。
それらを引っ張ってきた欧米の力が弱ってきている昨今、世の中はどう動くのだろう。
筆者はローカル性の重要性を見つめ直すことを提案している。
同意するが、それだけではいけない。
マクロな視点が弱い気がする。
それとも、ローカル性重視し、国際競争力を低下させ、そこで生き残れない企業/関連会社からの失業者を生み出した後にしか日本社会の新しい姿は見られないのだろうか。