世界はインドで回っている (幻冬舎ルネッサンス新書) | |
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幻冬舎ルネッサンス |
内容とタイトルや帯の文言の間に距離があるように感じた。
現代インドのルーツをわかりやすく紹介という内容、それも経済でなく、文学やヨガなど文化的な面が多いかと思う。
そこらに興味がある人には特に良いと思う。
ショーペン・ハウアーがウシャニパッドの影響を受けていたとは知らなんだ。
ゲーテがカーリダーサの影響を受けていたことも知らなんだ。
つくづくつかみどころのない国だ。
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ちょっとみにはご指摘の通り、インドの歴史や文学、哲学(宗教)や世界最難関の<サンスクリット語>などを取り上げていますから、その方面に狙いをおいていると思われても決して不思議ではありません。
例えばインド最高の哲学書「ウパニシャッド」をとリあげ、この書が説く<梵我一如>(宇宙の根源と自己の合一)この世で実現する唯一の方法としてインド人は<ヨーガ>をつくったなどの説明を加えております。
でもこうしたインドの歴史的・文化的なことがらを全く理解しないでインドとの友好関係も構築できませんし、最近、自動車や家電、医薬などの分野でインドへの企業進出には目覚しいものがありますが、これら企業で働く方々が経済事象だけみてインド人と話し、経済効用だけで対応するにはだけでは十分ではないーーということからこのタイトルに致しました。
例えばインドの現地企業と合弁の話を進める場合は双方の経済的メリットをとことん話していくことは当たり前のことです。
しかしいつもそうした面だけの話し合いばかりではなく双方の文化や歴史などをほんのちょっとでも加えるなら、その合弁の交渉もよりスムースに展開するのではないかということです。
最終章の5章で<インド経済の現在と近未来>にいたしましたのも、そうしたインドの歴史・文化・宗教などの概略をつかんだ上で今のインド経済などの現状をおつかみ願いたいと思ったからです。
私はこの書がインドにかかわるすべての方々の<教養書>になればと念願しております。
著者様から直接コメントをいただくのは初めての経験でして、非常に恐縮です。
さて、タイトルに関しましては、私の主観で勝手に感想を述べさせていただきました。
個人的にはギャップがあるように感じた旨を述べさせていただいた次第です。決して、タイトルに偽りがるというつもりで書いたのではございません。気分を害されたことと察します。誠に勝手なことですが、敵意などございませんことをご理解いただけると幸いです。本文のニュアンスも変えました。誤解のもとになってしまったようで申し訳ありません。
経済の面だけを見つめても良い関係を築くことができないのは当然であるという考えには同意いたします。
これはインドと日本に限らず、あらゆる国との関係、さらに、個人的なつきあいにも言えることであると思います。付き合う相手に真摯な興味をもつことは、人と(国とも)付き合う姿勢として当たり前のことですものね。
本書のお陰でインドの輪郭が少し良く見えるようになりました。(本書の効用が微量という意味でなく、インドは奥が深く、まだまだ知らない事だらけという意味です。)
コメントいただきましたことに再度御礼申し上げます。
ありがとうございました。