どの程度自分で書いてるんだろ。
83歳でこんな本が書けるってのは信じがたい。
内容よりも資料の豊富さでargumentを武装しているように思う。
論文に資料が必要なのは承知だけど、argumentにirrevalentな資料は良くない。
それでもためになる本であることに変わりはないけど。
ケチをつけさせてもらえば、「資本主義によって生活は豊かになった」という前提。
競争があればこそのinnovationだってことやwe had no choiceってことは認める。
だけど、工場に勤めた経験がない人が、労働者の生活水準は向上したなどと言うことは断じて認めない。
出生率や平均給与で幸せは計れない。工場の設備が清潔で安全でも、自分の生まれ
育ったと同等かそれ以上の環境を子供に与えてやれない親が幸せを感じることは難しい。
なんてね。
ドラッカーさんは社会全体を見て発言していて、僕のは極めて個人的だから、
僕が言いがかりをつけてるだけなんだけど、
研究者が現場を見ないでする発言にはどうしても過敏に反応してしまう。
おいおいおいおい、あんた、その昔を知ってんのか?
だいたい俺の仕事をどれだけ理解してるんだ?
俺が見てる風景は、その立派な椅子からじゃー見えないな。