| プロフェッショナル 仕事の流儀 左官 挾土秀平の仕事 不安の中に成功がある [DVD]NHKエンタープライズこのアイテムの詳細を見る |
僕は、左官という言葉すら知らなかった。壁を塗る職人達を指すのだね。
挟土さんは、そのなかで数少ない天然の土を使う職人だそうだ。
自然の色は、有無を言わさぬ迫力があると。スクリーンごしに見る壁には、
たしかにそんな迫力があった。
「職人」という言葉が、implyするように、仕事は納得するまでやり直す。
言うのは簡単だけど、現実のコストとスケジュールの中でこの姿勢を通すのは、
かなりの覚悟がいる。しかし、この覚悟がないと一人前の職人にはなれない。
それが故の挟土さんが言う、プロがいる殺気だった現場があるのだろうと思う。
そして、道具がすごい。コテの種類が半端じゃない。
靴や野球のグローブみたいに、使うだけ自分に馴染んできて、
自分の体の延長のようになるそうだ。
やっぱり、良いモノをずっと使っていくって素敵だな。
妥協せずに仕事をする姿勢って素敵だな。
挟土さん曰く、苦悩の時期があったから今があるらしい。暖をとるための灯油を
チョビッとこぼしただけで、ゾーっとするくらい生活が厳しかった日々。
醜い自分をみてきたからあるから美しいものが見えると。
よく耳にする言葉だけど、それを聞いたとき、
不健康そうな顔に光る目の秘密が良くわかった気がした。