万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1730 山科の1589

2015年05月19日 | 万葉短歌

2015-0519-man1730
万葉短歌1730 山科の1589

山科の 石田の小野の ははそ原
見つつか君が 山道越ゆらむ  藤原宇合

1589     万葉短歌1730 ShuE115 2015-0519-man1730

やましなの いはたのをのの ははそはら
  みつつかきみが やまぢこゆらむ

藤原宇合(ふぢはらの うまかひ)=原文は「宇合卿」。01-0072、03-0312歌参照。
【編者注】「宇合卿歌三首」の第2首。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第67首。
【訓注】山科(やましな=山品)。石田(いはた)。ははそ(母蘇)[下記注]。君(きみ=公)。山道(やまぢ)。
【編者注-ははそ】読下し「ははそ」は集中3か所。その原文表記は、母蘇 09-1730、波播蘇 19-4164(長)、波々蘇 20-4408(長)。「柞。なら・くぬぎの総称。家持はこの名に母のひびきをうけとめる。」(講談社『万葉集事典』) 「ブナ科の落葉樹、またこならのこととも、また、ブナ科の木の総称ともいう。集中この一例のみ。」(依拠本)