万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1743 大橋の1599

2015年05月29日 | 万葉短歌

2015-0529-man1743
万葉短歌1743 大橋の1599

大橋の 頭に家あらば ま悲しく
ひとり行く子に やど貸さましを  高橋虫麻呂

1599     万葉短歌1743 ShuE140 2015-0529-man1743

おほはしの つめにいへあらば まかなしく
  ひとりゆくこに やどかさましを

高橋虫麻呂(たかはしの むしまろ)=原文は無記名。06-0972歌参照。
【編者注】題詞は「反歌」。前歌1742(長歌)題詞読下しは、「河内(かふち)の大橋を独り行く娘子(をとめ)を見る歌一首 并(あは)せて短歌」。「雑歌(09-1664~1765 一〇二首)」の第80首。
【訓注】大橋(おほはし)[河内国国府(大阪府藤井寺市船橋町)辺の大和川の橋]。頭(つめ)[端(つま)、際、詰、ほとり]。ま悲しく(まかなしく=心悲久)[「ま」は「ひたすら」。別訓うらかなしく、こころいたく]。やど貸さましを(やどかさましを=屋戸借申尾)。