万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌2161 み吉野の1992

2016年07月12日 | 万葉短歌

2016-0712-man2161
万葉短歌2161 み吉野の1992

み吉野の 岩もとさらず 鳴くかはづ
うべも鳴きけり 川をさやけみ  

1992     万葉短歌2161 ShuE570 2016-0712-man2161

みよしのの いはもとさらず なくかはづ
 うべもなきけり かはをさやけみ
=未詳。
【編者注】題詞は「詠蝦(かはづ)」(2161~2165、五首)、その第1首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第166首。
【訓注】み吉野(みよしの=三吉野)[下記注]。かはづ(川津)[以下5首、蝦・川津・河津はすべて河鹿]。うべも(諾文)[03-0310宇倍恋尓家利(うべこひにけり)、04-0772諾不所見有武(うべみえずあらむ)、05-0831宇倍母佐枳多流(うべもさきたる)、など]。川をさやけみ(かはをさやけみ=河乎浄)。
【依拠本注-み】「み」は称美の接頭語。地名には、「吉野」以外は「熊野」「越」にのみつく。