2018-0625-man2863
万葉短歌2863 浅葉野に2675
浅葉野に 立ち神さぶる 菅の根の
ねもころ誰がゆゑ 我が恋ひなくに ○
2675 万葉短歌2863 ShuF487 2018-0625-man2863
□あさはのに たちかむさぶる すがのねの
ねもころたがゆゑ あがこひなくに
○=柿本人麻呂歌集。
【編者注】「寄物陳思」(2851-2863、13首)の第13首。女。左注1行目に、「或本歌曰 誰葉野尓 立志奈比垂」(たがはのに たちしなひたる)、2行目に「右廿三首〔編者注=2841~2863〕柿本朝臣人麻呂之歌集出」。
【訓注】浅葉野(あさはの)[所在未詳。11-2763紅之 浅葉乃野良尓(くれなゐの あさはののらに)]。立ち神さぶる(たちかむさぶる=立神古)[01-0052(長歌)宜名倍 神佐備立有(よろしなへ かむさびたてり)、06-0990茂岡尓 神佐備立而(しげをかに かむさびたちて)]。ねもころ(惻隠)。我が恋ひなくに(あがこひなくに=吾不恋)。
*** 万葉集 巻12 寄物陳思の部(2851-2863、13首) 終 ***