万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4418 我が門の4090

2022年07月10日 | 万葉短歌

2022-0710-man4418
万葉短歌4418 我が門の4090

我が門の 片山椿 まこと汝れ
わが手触れなな 地に落ちもかも  物部広足

4090     万葉短歌4418 ShuJ586 2022-0710-man4418

□わがかどの かたやまつばき まことなれ
  わがてふれなな つちにおちもかも
○物部広足(もののべの ひろたり)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第126首。左注に、「右一首荏原郡上丁物部広足」。
【訓注】我が門の片山椿(わがかどの かたやまつばき=和我可度乃 可多夜麻都婆伎)[「いつも心の中にある女の譬え」]。なな(奈々)[「打消の助動詞<な>に願望の助動詞<な>が接した形…。…東国の歌だけに見られる…」。14-3408祢尓波都可奈那(ねにはつかなな)、-3514伎美尓都吉奈那(きみにつきなな)、など」]。地に落ちもかも(つちにおちもかも=都知尓於知母加毛)[「<地に落つ>は他の男に身を任せることの譬え。<もかも>は<むかも>の東国形」]。