UN大浦のブログ

徒然なるままの手記。
大半が、山と猫様、そして妄想の徒然草。

飛行石の空色の恩恵

2016-06-06 21:08:11 | 日記
わたくしの今日という現象は、雨音が運んできてくれました。
ととっ、ととっと刻み良い音が、お気に入りの傘が主役となりうる時期を告げてくれます。
そうは言いましても梅子黄なり、とはまだ幾分尚早な季節でも。日々移ろう繊細な季節ですね。

齢18を過ぎる我が家の猫。冷蔵庫に毎回頭を打つけながら屋内散歩を続けます。
満足には言うことを聞いてくれない彼女の眼も耳も、雨の日には普段と違うのを感知してくれ、些かそわそわ。行ってきますが静かに見送ってくださいね。

山にいり見渡すは、
葉に落ちるポトっという雨の一滴一音の世界。トトロの傘に落ちた雨粒音のよう。
その音が植物と私自身の不安の濃淡を一刻一刻塗りかえていきます。
緑青色の葉はやがて深緑となり、レンズの役割を果たしている滴の塊一つ一つが葉の筋まで露わにしてくれます。
このまま降り続くのか、晴れてくれるのか不安は心に育ちます。

lapis lazuliを彷彿させる冴えた青が不安をかき消してくれます。
あなたは今日、ここに来て、ここに居ていいですよと、色で祝福を受けた気分です。