UN大浦のブログ

徒然なるままの手記。
大半が、山と猫様、そして妄想の徒然草。

雪解け進む神降地

2017-05-07 07:47:04 | 日記
山をやっている老若男女を魅了して止まない穂高連峰。
憧れの地に、残雪期登山。

前日夜にあかんだな駐車場付近に到着し、車中泊。
始発で目指すは、雄大な舞台袖、上高地ビジターセンター。
上高地から梓川沿いに上流へゆくと間も無く河童橋がその姿を現します。橋から見える山脈の連なりは雄壮美麗。
上高地(かみこうち)が「神降地(かみこうち)」という真名を冠すると云われるのも納得の眺めです。

そのまま明神岳を左側に仰ぎつつ歩を進め、
徳澤園に到着。山岳小説「氷壁」の舞台ともなった有名な建物。
外観が山に溶け込み、ここに来るだけでも価値があるという雰囲気を生み出しています。

徳沢からしばらく歩くと横尾に。
横尾橋を渡るとようやく本格的な山行が幕を開けるため、ここで極小休止。
行動食のスニッカーズとポカリで英気を養います。

橋を渡ると、夏であればガレ場に注意しつつ、
高山植物を目で楽しめるのでしょうが、残雪期なので此度はそれは楽しめず。
途中、緩やかな斜面部分でも、好天続きで雪が緩んで危険のため、早期にアイゼンを装着します。

融雪が進んでいるため、
どどどーーーーんという轟音と共に雪崩が起きている場面に数度出くわしますが、
この距離ならば被害はないだろうと判断して進みます。

山小屋の旗が見えてからが意外な程長かったですが、
本日の目的地、涸沢ヒュッテに到着です。

幕場(テント場)の受付は、午後2時30分からなので、まだ時間が二時間以上ありますが、
先に寝床を確保します。GW後半なので、既に雪は粗方、整地済み。
凸凹があったり、風除けの壁は若干崩れているので、持ってきたスコップで整地します。重いけど持ってきた甲斐あってよかった。

山で飲む、ビールと、モツ煮!これだけでも肴としては最高ですが、
最高の肴はもちろんこの眺めです。

残念ながら、融雪が進み、
ベテランの方々でも奥穂高や前穂高方面は厳しいとのこと。

翌日は土砂降りの雨ということもあり、早々に下山。
雨に4時間以上うたれ、びしょびしょになりましたが、虹も見れたし、良しとします。次は夏の穂高へ。