年に一度のお祭り、日本山岳耐久レースが開催された。
前日からの雨も上がり、スタート時は気温27度にまであがった。
夕刻1時間ほど雨が降り道はぬかるみ、選手には辛いレースとなったことだろう。
夜間は無風・ガス発生とそれほど寒くはなかったと思う。
夜が明けてからは強い日差しが照りつけ、後続のランナーを苦しめたであろう。
おいらはボランティアとして参加してきました。
9日20時~ 役員全体会議。 前日集合である。
3時間にもなってしまった。
23時~ 就寝。 さすがにこの時間からでは飲みに出られない。
会議室でシュラフで雑魚寝である。
招待選手もこんなところで寝ているのである。
10日6時~ 朝食のオニギリが配られる。 さぁ、スイッチONである。
ところが、移動の車が来ない。 車待ちである。
配車がうまく行ってない様である。
おいら達のミッションは・・・ 『第一関門(浅間峠)スタッフ』 である。
おもな業務は・・・ 1、選手休憩用タープ・シート張り
2、通過選手カウント
3、リタイア者の誘導
4、リタイアルートの赤色灯設置・回収
5、簡易トイレの設置・管理
6、環境測定カプセル設置・回収
7、10日12時気象連絡
8、関門閉鎖後(22時) 撤収作業開始
9、浅間峠~西原峠間の看板回収
10、第二関門までのスイーパー2名
これを6人のスタッフでこなす。(7人の予定が1人別作業で欠員)
10時15分 輸送車乗車
10時45分 上川乗着。登山開始。90分の道程。
燃料、電気コード、タープ等荷物がある。けっこう重い。
12時ごろ 浅間峠着。 早速作業にかかる。 スタートまで1時間だ。
おいらは赤色灯設置の為、もう一度上川乗往復。
後発のトイレ隊も上がって来た。(簡易トイレを運び上げるのだ)
センス良く設置出来たかな? 遠くから見える位置に設置するのだ。
14時ごろ 浅間峠帰着。 だいたい準備は完了していた。
トイレ説明を聞く。大事なお宝をこぼさぬようにビニール袋を縛るのだ。
その後、便座に新たなビニール袋を被せるがルールがあるのだ。
間違ったら大変、真剣に聞くのだ。袋は二重だが枝で貫かぬようにせねば。
最終打ち合わせをして、少しのんびりして、選手の到着を待つ。
みんな始めてである。よくわからん事もあるのだ。
『チーム第1関門』
15時30分頃 先頭ランナー通過。1位2位は外人選手だ。誰だお前たちは!。
相馬さん。奥宮さんと続く。 先頭ランナーたちは誰も休まない。
時間の経過と共に、休憩する人、リタイアする人が現れ始める。
リタイア者は複数で下山してもらうので、待たされる場合もある。保温するよう呼びかける。
トップ集団は限界近くで走っているせいか、リタイア者が結構いる。
中盤になるとかえって、リタイア者は少ないのだ。
17時頃から降雨。 1時間半位降り続いたかな。
ランナーは皆、雨具着用である。(中にはTシャツ姿もいるが)
リタイア者も増えてきたぞ。
関門前の坂が滑りやすくて転倒者がいる。きっと山中ずっとこうなのだろう。
おっと雨でタープが倒壊だ。
活動中、およそ30分でポジションチェンジ・休憩という打ち合わせだったが、
どうも上手くまわらない、みんなが延々働くスタイルになっちまったぞ、
こうなりゃエネルギージェルを流し込んでがんばるのみだ。
通過者カウント、リタイア案内、トイレ係、コース案内、リーダーは本部に連絡だ。
リタイアはこちらですよ。皆さんグループでゆっくり降りてください。
トイレは左手、コースはこちらです。
ハイハイ、トイレも見てきましょう。もう少し大丈夫です。
女の子が低体温症だと。ハイハイお茶を入れましょう。
なにぃ~~!。トイレが倒れたって~~。
雨もいつの間にかあがり、後半グループになるとリタイア者がまた増える。
低体温の女の子も集団で下山させる。彼女の為に車が下で待機しているのだ。
同行の人にはその旨を伝え、気遣ってもらう。
22時 第一関門閉鎖。 21時を過ぎると到達するランナーもだいぶ減ってくる。
スイーパーが22時少し前に通過。つまり、タイムアウトのランナーはいなかったのである。
第二関門へスイーパー出走。
撤収作業に取り掛かる。濡れたシート・タープを畳む。結構小さなゴミが多い。
ハプニングもあったけど、どうにかこなせた。
ランナーはレースコースもしくはリタイアコースへと進んでいった。
22時30分頃 西原峠へ看板回収へ出発。その後、仲の平へ下山である。
コースタイム4時間40分。12km程である。結構ある。
看板と支柱を外し、看板・赤色灯は袋に支柱は肩に担ぐ。
ガスが出て視界が利かない、2mである。コースを外さないようにふみ跡を頼りに進む
濡れた路面は滑りやすく、大きな荷物は不安定で歩きづらい。
我々の後にこのコースを歩くスタッフはいない。トラブったら発見は明日以降だぞ。
腹減ったなぁ~。行動食が残り少ないぞ。水も持つかな。(実はこの作業は予定外)
途中、ヘッドランプが近づいてくる。リタイアの為コースを逆行しているのだ。(本部の支持)
11日 2時30分頃?? 笛吹峠着。
リタイア希望者数名と腰痛で動けないランナー、低体温症の女性がいる。
現地スタッフが無線でやり取りしている。結論が出るまでずいぶん時間が掛かる。
こんなことが奥多摩全コースで行われているのだ。混乱するのも無理は無い。
結局、元気なリタイア者4名はグループ下山。腰痛君には救助隊が上がってくることに。
低体温娘は我々が付き添って下山である。
暖かいスープ+レスキュウシートで少しは元気が出たようである。
彼女のザックも背負い、支柱は置いて行く。スタッフ2名ではとても持ちきれない量である。
ここから先も長い。急ぐ必要も無いのでゆっくりと進む。
5時40分頃 夜明け。
西原峠からの下りで夜が明ける。
7時ごろ? 仲の平リタイアテント着。ほっとする。
それ程待たなく輸送車に乗れる。
8時30分頃 本部帰着。
長かった夜の活動も終わった。
実質活動約22時間である。勿論不眠である。
食事もままならなかった。ほとんどが行動食である。ランナーと同じやないけ。
夜間、大きな資材を担いで長時間歩かされるとは思わなかった。
会場後片付けもあるのでしょうが、特に仕事は割り振られて無いようでした。
担当者に尋ねたところ、帰ってもよいという素っ気無いお返事でした。
相棒の方も帰るそうなので、倣うこととしました。
金比羅尾根の末端で応援。 ついつい最終ランナーまで居てしまいました。
12時55分頃 最終ランナーゴール。
13時00分 フィニッシュ関門閉鎖。
日本山岳耐久レースの別な面がみられました。
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